うる星やつら regain one's memory エピソード7 (Page 2)
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ラウ 「これは?何がどうなってるんですか?」と言うと、見知らぬ顔が有るのに気づいて
ラウ 「この方たちは?どうして僕の宇宙船に?」ラウは、訳が分からず半分パニック状態だ。そこで弁天が口を開いた
弁天 「あたいらが何も気付かねぇと思ってたのか?随分なめられたもんだぜ」と言うと、続いてランが
ラン 「今、あなたが置かれてる状況は分かるわよね?」と言うと、ラウは
ラウ 「何故僕は縛られているのですか?」と言った。すると弁天が
弁天 「おめぇが奴等のまわしもんだって事は分かってんだ」と言った。ラウは
ラウ (な、何?何でばれたんだ?とにかく、ここはなんとか誤魔化してこの窮地から抜け出さなくては)と思い
ラウ 「や、奴等とは?一体何の事だか・・・僕は、ラムさんを目覚めさせる為に・・・」と言った。それを聞いた弁天は
弁天 「大条際が悪ぃなぁ、おめぇの知らねぇ奴等がいんだろう?こいつらはなぁ、拷問のプロだ、あたいがこの時の為にこっそり忍び込ませておいたんだ」と言うとメガネ達を見た。ラウは
ラウ (どうやら、誤魔化しきれそうにないな。ここは、言う事に素直に従うふりをして隙を見て逃げるしかなさそうだ)と思い
ラウ 「そうですか・・・バレてしまったのなら仕方ありませんね」と言った。すると弁天は
弁天 「やっと観念したか、じゃあ色々と聞かせてもらうぜ。おっと、答えたくなくても拷問で吐かせるから素直に答えた方が苦しまなくて済むぞ」と言うとラウは
ラウ 「ふっ、僕は超一流のエージェントだ。拷問なんて恐くは無い」と顔色一つ変えずに言った。弁天は
弁天 「へぇ、意外に根性あるみてぇじゃねえか」そう言うとメガネ達に向かって
弁天 「おい!おめぇら、やっていいぜ」と言った。するとパーマがメガネに小声で
パーマ 《お、おいメガネ。拷問なんて出来んのかよ》
メガネ 《やるしか無かろう。今日はサド山は居らんが、いくつかは出来そうだ》と言った。その時ラウは
ラウ (どんなに痛みつけられようが、情報を漏らす様な事はしない)と思った。するとメガネがおもむろに
メガネ 「よし、まずは悶絶地獄責めから行くか」と言った。その言葉を聞きラウは
ラウ (も、悶絶・・地獄責め・・まさか、そんな)と思うと急に汗をかき始めた。その汗は尋常では無く、まるで滝の様だ。それを見た弁天は
弁天 「おい、どうした?随分顔色が悪いぜ」と言い、更に
弁天 「吐くなら今だぜ、こいつら一回始まっちまったら途中じゃやめねぇからな」と言った。ラウは、過去の恐怖の記憶が甦り既に心が折れていた。それを悟った弁天が
弁天 「なぁ、悪ぃようにはしねぇから教えてくれよ。ラムを連れて行く理由はなんだ」と言うとラウは
ラウ 「惑星ルイーザの王のカロン様に嫁いでもらう為です」と言った。するとお雪が
お雪 「ラムは、もう旦那さんが居るのよ?」と言ったが、ラウは
ラウ 「関係有りません。カロン様の命令は絶対です」と言った。弁天は
弁天 「なるほど、絶対の王か。おもしれぇ」と言った。そこにランが
ラン 「ねぇ、私達に協力してくれないかしら?」とラウに聞くと、ラウは
ラウ 「協力?」と言った。ランは
ラン 「そう、取り引きしましょう。お互いに損の無い様に」と言うと、ニコっと笑った。
ラウ (取り引きだと?信用出来るはず無い。取り引きしたとしても、彼女達が約束を守る保証は無いしな。少し探りを入れてみるか)ラウはそう思い
ラウ 「取り引きですか?僕は、こんな状況で身動きも出来ない。あなた達の事を信用する事は出来ませんが、一応聞きましょう」と言った。するとランは
ラン 「あのね、あなたと私達の利害は一致してるのよ」と言い、それを聞いたラウは
ラウ 「利害が一致?そんなバカな」と言った。ランは
ラン 「よ〜く考えてみて、あなたはラムちゃんをその王様の所へ連れて行きたいんでしょ?でも、私達が居るから簡単には行かない。私達は、あなたの星に潜入したいけど、あなたが居ないと潜入出来ない。つまり、お互いの協力が必要なのよ。ね、利害は一致してるでしょ?」と言った。ラウは
ラウ (確かに彼女の言う通りだ。今の状況を打破出来る策が見つからない以上、取り引きに応じた方がいいのか?)と思い
ラウ 「いくつか、聴きたい」と言った。するとランは
ラン 「なぁに?」とニッコリと笑いながら応えた
ラウ 「まず、ラム様は?」ラウが聞くとランは
ラン 「ラムちゃんは、王様の所へ連れて行って」と言った。すると弁天が
弁天 「おい!ラン!てめえラムの事引き渡すってどう言うつもりだ?そもそも、ラムを助ける為に来たのにラム引き渡しちまったら意味ねぇだろ!」と凄い剣幕でランに食いかかった。するとランは
ラン 「じゃかぁしい!今のワシらにラムを目覚めさせる方法が無い以上、しゃぁないやろ!とにかくラムを目覚めさせるのが先決や、ラムが目覚めたら取り返せばええだけや」と言った。そこでお雪が

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