うる星やつら regain one's memory エピソード11 (Page 2)
Page: 01 02 03 04 05 06 07 08

面堂 「ふっ、この面堂家の伝家の宝刀に切られたい奴は前に出ろ」と言って日本刀を抜いた。その様子を見ていたパーマは
パーマ 「おい、メガネ俺達武器も何もないが、どうするんだよ!」と言った。するとメガネは
メガネ 「俺達は、別動隊で動く」と言った。それに対してカクガリは
カクガリ 「別動隊って、具体的にどうするんだ?」と言った。カクガリの質問に対してメガネは
メガネ 「我々は戦闘が始まったら、まず一旦後方に下がり敵の隙をつき前進。そして、先の安全を確保する!」と言った。するとそれを聞いたチビが
チビ 「それって、逃げるって事?」と言った。しかしメガネは
メガネ 「たわけ!これは非常に危険な任務だ!丸腰で敵の横をすり抜けなければならない。言わば自殺行為に近い作戦だ!だが、誰かがやらなければ先の安全は確保できん。俺は、この危険な任務に喜んで身を捧げようではないか!」と言った。するとチビが
チビ 「でもよぅ、メガネぇ、もしもだよ、もしも敵をすり抜けた先にも敵が居たらどうするんだよ〜」と泣きついた。するとメガネは
メガネ 「そ、その時はその時だ!」と言った。弁天は髪の毛を束ねている鎖をスルスルと外し
弁天 「さぁ、かかって来やがれ!」と言った。まずは、ランがバズーカを連射し、続いてお雪が冷気を放ち敵の動きが鈍った所を面堂が日本刀を振り回し、弁天も鎖を振り回した。それでも、その連係をすり抜けた兵士には、テンが火炎放射。さらに、しのぶに襲いかかる兵士は何かの機械で殴られた。その光景を見ていたメガネは
メガネ 「あいつら、軍隊の一個師団に匹敵するかも、俺達の様な凡人の出る幕は無い様だ」と言った。
 通路には、一瞬にして敵兵士の山が築かれた。弁天は
弁天 「へ、他愛もないな」と、言って気絶している兵士達の横を悠々と通り抜けた。他のメンバーもそれに続き、一行は発信器を頼りにカロンの部屋を目指した。

 一方ラムの心を呼び戻す事に必至のあたるは色々試したが、まるで成果が無かった。あたるは
あたる 「ラム、何で俺の声が届かないんだ!」と言って、膝をついた。ラムは、あたるの事を見ているが感情は感じられず、本当に人形の様だった。あたるは
あたる 「お前、本当にラムだよな?」と言うと、ラムの手を握った。その時、一瞬だがラムの体がピクッと反応した。あたるは
あたる 「!!!」驚きのあまり、声が出なかった。そして、あたるは
あたる 「今、今確かに反応した!わずかだが。だが、これで少し希望が見えたぞ!」と言うと、何が効果的なのか考えた
あたる (何故、あれだけ何の反応も示さなかったのに、手を握ったら反応したんだ?)と思った。そこで、あたるは
あたる 「ラム、思い出してくれ!俺達いつも一緒だったよな?お前が地球に来てから俺は、しのぶには振られるし他の女の子に声をかければ電撃食らうわで、ろくな事が無かった・・・でも・・でも・・何が有っても、お前は俺のそばに居てくれた。いつしか俺にとって、お前と一緒に居る事が心地よくなってた」と言った。更に、あたるはラムの目を見つめ
あたる 「全部忘れちまったのか?」と言った時、ラムの目に涙が浮かんだ。それを見たあたるは
あたる 「ラム!分かるのか?俺の声が届いてるんだな?」と言うと、更に
あたる 「分かったら、返事してくれ!お前いつも、俺とお前は夫婦だって言ってるじゃないか!だったら、亭主の事忘れるな!」と言った。するとラムは、ポロポロと涙を流し始めた。それを見て、あたるは
あたる 「ラム、去年のクリスマス覚えてるか?お前に言ったろ?俺の隣で笑ってろって。だから、また俺にあの笑顔を見せてくれ!」と言った。その時ラムの口が僅かに動いた。しかし、動いただけで言葉にはならない。あたるは
あたる 「何だ?ラム」と言うと、ラムは消えてしまいそうな声で
ラム 「ダーリン・・・・」と言った。あたるは、その言葉を聞き逃さなかった
あたる 「そうだ!俺だ!」と言うとラムを抱きしめた。するとラムは体を硬直させ、次の瞬間全身の力が抜けてあたるの腕の中で崩れた。あたるは慌てて
あたる 「おい!どうした、ラム!」と、叫んだがラムはピクリとも動かない。あたるは尚も、ラムを呼び続けた。しかし、ラムは目を覚ます気配すらない。あたるは
あたる 「おい!ふざけるなよ!俺がこうしてお前の為に来てるのに、返事くらいしろ!!」と言った。あたるの目からは涙が溢れ、その涙は一粒の雫となってラムの頬に落ちた。その時、ラムの体は光に包まれた。そして、しばらくするとその光は消えた。あたるは何が起きたの分からず居ると、後ろから「とうとう殻を破ったんやな」と言う声が聞こえた。あたるが振り返るとそこには、いつの間にか夢邪気がいた。あたるが
あたる 「お前、何を今頃ノコノコと」と言うと、夢邪気は
夢邪気 「あんさん、そげな言い方せんでも、ええんちゃいまっかぁ?」と言い、更に

Page 1 Page 3
戻る
Page: 01 02 03 04 05 06 07 08