うる星やつら regain one's memory エピソード11 (Page 8)
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あたる 「え?俺が?」と言った。すると弁天は
弁天 「あぁ、おめぇの足は実証済みだからな」と言いニヤリと笑うと説明を続けた。
弁天 「それで宇宙船がゲートを抜けたら自力で戻って来い」弁天は、あたるの肩を叩いて
弁天 「危なくなったら助けてやるからよ」と言った。あたるひきつった笑顔を見せた。その時ラムが
ラム 「ウチがダーリンと一緒に行くっちゃ。ゲートを開けた後、電撃で操作不能にしてやるっちゃ」と行った。それを聞いた弁天は
弁天 「なるほどな、ナイスアイデアだぜ」と言った。するとランは
ラン 「やっぱりしょうもない作戦やないかい。でも、ワシ好きやでそう言うの」と言った。 

 その頃カロンは、自分の部屋でドイルを呼び出していた。
  コンコン
扉をノックする音が聴こえ「入ります」と言う声と共にドイルが入って来た。部屋に入るなりドイルが口を開いた
ドイル 「宇宙港への兵の配置は既に完了しています」と言った。するとカロンが
カロン 「その事なんだが・・・」と言うと、ドイルは
ドイル 「何でしょか?」と顔色一つ変えずに言った。カロンは言いにくそうに
カロン 「もう、ラムの事は諦めようと思うのだが」と言った。それを聞いたドイルは
ドイル 「カロン様!何を言ってるのですか!それが王の言葉ですか!」と言った。この時ばかりは、ドイルも困惑の表情を隠せなかった。しかしカロンは
カロン 「なぁドイル。愛の無い結婚をして幸せになれると思うか?」とドイルに問いかけた。するとドイルは
ドイル 「あなたは王です。王たる者、皆の手本にならなければなりません。故に、一度決めた事を御自分から放棄するなどもっての他!決して許される事では有りません」と言った。カロンは黙って聞いていたが、やがて口を開き
カロン 「私は、王である前に一人の男だ。愛の無い結婚などしたくは無い」と言った。するとドイルは
ドイル 「ならば、一度御自分の元に取り戻してから追放するなりすれば良いのです。このまま、おめおめと見逃しては王の威厳にかかわります」と言った。カロンは、うつ向いたまま何も答えなかった。それを見てドイルは
ドイル 「私は、宇宙港へ出向きラム様奪還の指揮をとります」と言い、軽く頭を下げると部屋を出て行った。

 ラウの宇宙船で脱出を計るあたる達、そしてそれを阻止しようとするドイル。ついに物語はクライマックスへ向け加速していく。
 次回、エピソード12をご期待下さい。

         エピソード11 END

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