うる星やつら regain one's memory エピソード12 (Page 4)
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ラム 「行くっちゃよ〜」と言うと、両手に貯まった電気を操作パネルに向かって放電し始めた。電気は電撃となり操作パネルに直撃し、操作パネルはバチバチと火花を散らし、やがて煙を上げて全てダウンした。それを見てラムは
ラム 「これでよしっと」と言って、あたるの方を振り返るとあたるは、感電しながら
あたる 「か、壁を伝わって感電した」と言った。それを見てラムは、あたるの所に飛んで行き
ラム 「あ、ダーリンごめんっちゃ」と言った。あたるは
あたる 「いや、気を付けなかった俺が悪い」と言いながら、なんとか立ち上がり
あたる 「グズグズしてる隙は無い!行くぞラム!」と言いながら、ラムの手を引き指令室を出た。するとちょうどそこに弁天が来て
弁天 「おい!乗れ!」と言った。あたるは素早くエアバイクの後部シートに座った。ラムは
ラム 「ウチは、飛んで行くから早く行くっちゃ」と言った。それを聞いて弁天は
弁天 「じゃあ、行くぜ!飛ばすから、しっかり捕まってろよ!」と言うと同時に急発進した。弁天はエアバイクの上から敵の進行を食い止めてたランとお雪に
弁天 「おい!撤収するぞ!」と大声で叫んだ。弁天の声を聞いてランが
ラン 「ほな、最後にまとめてお見舞いするで」と言い、持っていた武器の全弾を発射した。お雪も
お雪 「氷の壁を作ります」と言って、敵兵の前に巨大な氷の壁を作った。敵兵が氷の壁に足止めされている隙に、弁天とラムに続いてランとお雪も宇宙船に乗り込んだ。ラウは、それを確認すると宇宙船をゆっくりと前進させ始めた。それを見てドイルは
ドイル 「そう簡単には行かせん」と言うと、開いていたゲートがゆっくりと閉じ始めた。するとラムが
ラム 「何でだっちゃ?操作パネルは破壊したのに」と言った。するとラウが
ラウ 「きっと手動でゲートを閉めたんです。緊急時に備えて、手動でもゲートを開閉出来る様になってるので」と言った。窓の外を見ていたメガネが
メガネ 「このままだとゲートを抜けられそうにないぞ!」と言った。それを聞いてラウは
ラウ 「誰かが、再び手動でゲートを開けなくてはなりません」と言った。しかし弁天が
弁天 「手動で開けるったって、そいつは返ってこれねぇんじゃ」と言ったが、再びラウは
ラウ 「僕が行きます!」と言った。それを聞いて面堂が
面堂 「しかし、それじゃあ宇宙船の操縦は?」と言い、ラムも
ラム 「そうだっちゃ、お前が宇宙船操縦しなければゲートを出ても飛び立てないっちゃよ?」と言った。するとラウは
ラウ 「心配しないで下さい。僕は、簡易転送装置を持ってますから」と言い、それを聞いたランが
ラン 「そうや、転送装置があったんやなぁ」と言った。ランの言葉を聞いた弁天が
弁天 「ラン、てめぇラウがあたいらの陽動の囮になるの知ってやがったな!」と言ったが、ランは
ラン 「え〜、何の事?ランちゃんわかんな〜い」と言った。弁天は呆れて
弁天 「アホくさ、相手にする気にもならねぇぜ。とにかく急いだ方が良さそうだな」と言うとラウは
ラウ 「じゃあ、僕がゲートを開けたら一気にゲートを通過して下さい」と言い、外に出る準備を始めた。そしてラウは全員の顔を見ると
ラウ 「じゃあ、行ってきます」と言ってゲートに向かって黒いエアバイクを走らせた。ラウが手動スイッチに近づくと、どうやらスイッチの所には二人だけしか兵士が、居ない様だ。ラウはエアバイクを兵士達の死角に停め、二人の兵士達の上空に向かって無人のエアバイクを走行させた。兵士達がエアバイクに気付き、そちらに気を逸らせた隙に麻酔銃で兵士二人を眠らせ手動スイッチの所へ移動した。
 ラウは、ゲートのストップボタンを押し、続けてオープンボタンを押した。ゲートは一旦止まり再び開き始めた、ラウは通信機を使い宇宙船内部と連絡を取った。
ラウ 「ゲートは開いていますが、僕は宇宙船が通過するまでここで手動スイッチを守ります」ラウがそう言うと、弁天が
弁天 「いいか、危なくなったら迷わず逃げろよ!」と言った。するとラウは
ラウ 「心配しないで下さい。宇宙船が充分通れるだけ開いたらスイッチを破壊しますから」と言い爆薬を仕掛けようとしたが、スイッチの有る柱をみて 
ラウ 「この柱を破壊してしまうと上に有る通路が崩れて、宇宙船の進行を妨げてしまうかもしれないな。爆薬をスイッチだけ破壊できる程度にした方が良さそうだ」と言って、爆薬を仕掛けた。
 一方ゲートが開き出したのを見たドイルは
ドイル 「まだ氷は破壊出来ないのか!」と兵士達に言った。兵士は
兵士 「申し訳有りません、爆薬を使うには近すぎるので少しづつ壊して行くしかないんです」と言った時、氷の壁は砕けて道が拓けた。それを見てドイルは
ドイル 「全軍ゲートへ急げ!」と号令をかけた。敵兵は一斉にゲートに押し寄せ、それを見たラウはスイッチに爆薬を仕掛け、その場を離れた。ラウは、陰に隠れ

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