うる星やつら しのぶのストレンジストーリー(後編) (Page 6)
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「ゆっくりしていってね」と声をかけた。するとあたる君が
「はい、ありがとうございます」と言って、みんな軽く頭を下げた。私はそんなあたる君を見て
(へぇ、あたる君まともな事も言えるんだ)と思った。すると面堂さんが
「しのぶさんが事故に遭ったって聞いて慌てて駆けつけました。でも元気そうでなによりです」と言った。あたる君も
「本当に心配したんだぞ」と言ったが、あたる君が言うと何だか信じられない気がして、思わずクスッと笑ってしまった。それを見てラムが
「しのぶ、笑えるなら大丈夫だっちゃね」と言って微笑んだ。更に4人組が
「まぁ、しのぶが事故に遭ったっ聞いてすぐに思ったのは、相手の車の運転手が大丈夫かって事だよ。しのぶの事だから、殴り飛ばしてんじゃないかって」と言って笑った。それを聞いて私は
「何よそれ!私だってか弱い女の子なんですからね!」と言って頬を膨らませた。みんな私の顔を見て笑った。私はそんなみんなの笑顔を見て、やり直すチャンスをくれた子狐に感謝した。
私は、色々な人に支えられて生きている。周りに居る人達の優しさも今なら分かる気がする。私は、そんな皆が好きだ。子狐が命懸けでくれたチャンスを私は絶対に無駄にはしない。
私はこの気持ちを忘れずに生きて行く事を誓った。
fin
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