うる星やつら regain one's memory エピソード3 (Page 5)
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あたる (サクラさんの事も、竜ちゃんやしのぶにランちゃん、了子ちゃんに弁天さまやお雪ちゃん、みんな忘れるのか?そして、ラムも・・・)あたるの不安は増大していった。そして、気づくと涙が頬を伝わっていた。
あたる (忘れたくない・・ラム・)あたるは涙を拭い
あたる (俺は絶対に忘れない、絶対に、絶対に忘れるもんか!)あたるは、強く心に誓った、そして眠りに落ちて行った。
 翌朝、あたるは目が覚めると同時に飛び起きた。
あたる (ラム!)あたるは、すぐにラムの事が頭に浮かんだ
あたる (忘れてない・・)あたるは、ホッとしてラムが寝ている押し入れの方を見た。すると、スルスルと押し入れの襖が開きラムが顔を出した。良く眠れなかったのか、まだ眠そうな目であたるを見ると
ラム 「ダーリン・・おはよう・・」とあたるの顔を見つめた。
あたる 「あぁ、早く支度しないと遅刻するぞ」とあたるは、言った。ラムには、いつも通りのあたるに見えて急に嬉しくなった。
ラム 「うん!」ラムは無邪気な笑顔で答えた。
 通学路途中でラムが
ラム 「やっぱりダーリン、ウチの事覚えていてくれたっちゃ」と屈託の無い笑顔で言った。
あたる 「アホ、だから言ったろうが、俺は絶対に忘れんと」あたるは、不安を胸に隠しながら平静を装った。
ラム 「うん!」ラムは、あたるの言葉で不安が無くなり満面の笑みを浮かべた。


 学校に付いたあたるは、教室に入り戸惑った。
あたる (あれは、転校生か?)あたるの視線の先行きに居るのは面堂だった。あたるが面堂を見ていると、面堂が
面堂 「何だ?諸星。僕に何か用か?」と、あたるに聞いてきた。
あたる 「お前・・・誰だっけ?」あたるの一言に面堂は、
面堂 「なるほどな、そう言う事か」そう言うと、何処からか出した日本刀をスルスルと鞘から抜いて
面堂 「そう言う事かぁー!!!」とあたるに対して日本刀を構えた。あたるは、それを見て
あたる 「ちょ、ちょっと待て!俺が何したって言うんだ!」と言い、ヒョイと机の上に飛び乗ると面堂と距離を取った。
面堂 「き、貴様〜、よくもぬけぬけと」と面堂も、机の上に飛び乗る。
面堂 「先日と言い、今日と言い、この僕をここまで愚弄しておきタダで済むと思うなぁ!」面堂は、そう言うとあたるに対して切りかかって来た。
あたる 「うわぁ、何訳の分からん事をゴチャゴチャと」あたるは、器用に面堂の刀をすり抜けた。するとラムがあたると面堂の間だに入ってきて面堂に、ウルトラマンのスペシウム光線のポーズで電撃を発射した。
面堂 「うぎゃぎゃぎゃぎゃ」と面堂は電撃を喰らい、その場に倒れた。
面堂 「ラ、ラムさんどぼじで」面堂はそのまま気を失った。
ラム (ごめんね、終太郎)と、ラムは心の中で面堂に謝った
ラム (ダーリン、やっぱり記憶が消えて行ってるんだっちゃ)ラムは、再び不安になった。
あたる 「いったい、何だっちゅうんじゃ」あたるは、独り言の様に呟いた。
ラム 《ダーリン、ダーリン》ラムが小声であたるに話しかけた
あたる 《なんじゃ》あたるも小声で返す
ラム 《ダーリン、終太郎の事忘れてるっちゃ》と、ラムが不安いっぱいの顔であたるに言った。
あたる 《終太郎?誰だそれ?》とあたるが言うと
ラム 《クラスメイトだっちゃ》とラムは、電撃を浴びてプスプスと煙をあげ気絶している面堂を指差した。それを聞いてあたるは
あたる 《なに?転校生じゃないのか?》と驚き
あたる 《じゃ、記憶が・・・》と愕然とした。それはつまり、今後も記憶が消えて行く事を示唆しているからである。
 そんなやりとりを見ていたメガネ達四人は、
パーマ 「おい、メガネ、あたるの様子ちょっと変じゃなかったか?」とパーマがメガネに問いかけた
メガネ 「あぁ、確かにな。あれは、面堂をおちょくっていたのではなさそうだ」とメガネは答えた。更にメガネは
メガネ 「何か、とてつもない事が・・俺達の知らない所で、とんでも無い事が起きてるのかもしれん」と言った。
パーマ 「それって、あのあたると関係あるのか?」パーマの疑問に対してメガネは
メガネ 「あぁ、恐らくな。この手ねトラブルには必ずあたるが関わっている。だから今回もきっと・・」メガネは、自信たっぷりに言いきった。
 そこに「おはよー」と声と共に教室に入って来たのは、竜乃介であった。それを見たあたるは、一瞬のうちに竜乃介の所に移動して
あたる 「僕には分かるよ。君が女の子だと言う事が」と、あたるは竜乃介の手を握りしめた。
竜乃介 「何しやがるんでーぃ!」竜乃介の正拳突きがあたるの顔面を捉えた。
すぐさま、ラムが
ラム 「ダーリン!!」と飛んで来て、あたるの背中にしがみつき電撃を放った。
あたる 「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
!」と言う声とともにあたるは倒れた。
竜乃介 「たく、俺は今気が立ってるんでぃ」と言うと竜乃介は、自分の席に座った。

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