うる星やつら regain one's memory エピソード3 (Page 7)
Page: 01 02 03 04 05 06 07

研究員 『方法は、1つだけ。誰かがそのお人の精神にアクセスしてナノマシーンを探しだし、直接駆除するんでさ』研究員は、更に
研究員 『しかし、失敗すればアクセスした人の精神は捕らわれ、一生目ぇ覚まさへん様になってまいます』研究員は、そう言った。それを聞いて父は
ラム父 『何やて・・なら婿どのを救う方法は無いのと同じやないか』と言い
ラム父 (この方法だけは、絶対ラムに知られる訳には行かへんで、ラムの事や絶対に婿どの助ける為にアクセスするに決まっとる)と思った。
研究員 『後は、このナノマシーンを作った者なら、駆除方法がわかるかも』研究員は、ボソッと言った。
ラム父 『それや!』父は、微かな希望が見えた様な気がした。

ラム 「父ちゃん、ワクチンが作れなくても他に方法はないっはちゃ?」ラムが父に聞いた。父は、ラムの声でハッと我に返り
ラム父 「後は、ナノマシーンを作ったヤツに駆除方法を教えてもらうしかあらへん」父はそう言った。
ラム 「そんなの無理だっちゃ、どこの誰かも分からないのに・・・」ラムはガックリと肩を落とした。
ラム父 「そうでもないで、この注射器とナノマシーンの材料が、ある特定の星域でしか採取出来んものやから、かなり絞れるとは思うで」父はそう言うと
ラム父 「わしは、早速そっち調べるさかいラムは婿どのの側にいてやる事や。ほな、気ぃ落とさんとな」と言い通信を切った。
 ラムは学校に戻った。あたるは、ラムの顔を見て安心したのか、いつものあたるに戻った様だった。


 家に帰って、ラムはあたるに
ラム 「ダーリン・・・ワクチンは・・作れないっちゃ」と言った。
あたる 「すると、俺はこのままただ記憶が消えて行くのを待つだけなのか?」あたるは、すがる様な目でラムを見た
ラム 「ううん、大丈夫だっちゃ。ナノマシーンを作ったヤツなら、きっと駆除方法も知ってるはずだっちゃ」ラムは、あたるを心配させまいと笑顔で言った
あたる 「しかし、お前それがどこのどいつだか分かってるのか?」あたるは、至極当然な疑問をラムに投げ掛けた
ラム 「うん、ダーリンの背中に刺さってた注射器からどこの物だか、すぐにわかるっちゃ」ラムは父に聞いた事を、そのままあたるに伝えた
あたる 「そうか、なら気長に待つさ」とあたるは、机の椅子に腰かけた
 あたるは、不安と恐怖で押し潰されそうなのを必死でこらえた。すると、ラムが突然言い出した
ラム 「ウチ、今日からダーリンの横で寝るっちゃ」あたるは、ラムのいきなりの予想外の言葉にうろたえて
あたる 「な、お前何言ってんだ!俺はもうあんな耐電スーツなぞ着て寝るのはまっぴらゴメンだ!」と言った。
ラム 「ダーリン何言ってるっちゃ?ウチダーリンの布団の横に布団敷いて寝るんだっちゃよ?」ラムは、ちょっと悪戯っぽく笑った。
あたる 「な・・・紛らわしい言い方するな」とあたるは机の上の漫画を読み始めた。
 あたるとラムは、布団に入った。あたるはなかなか寝付けなかった、どうしても記憶が消えて行く恐怖が無くならないのだ
あたる (くそ、何で俺がこんな目に合わにゃぁならんのじゃ)あたるはヤケクソで目を瞑った。ラムもまた、寝付けなかった。あたるがこうなったのも元はと言えば自分を庇っての事だと思っているラムは
ラム (ダーリン、本当にゴメンっちゃ)そう心の中であたるに謝った。何度も、何度も。やがて、二人共深い眠りに落ちて行った。

 翌朝、あたるは目を覚ました。何気に隣を見て思わず声を出した。
あたる 「だ、誰だ?この綺麗な姉ちゃんは?」
               続く


 ついに、記憶が消えて行く事を知ったあてる。そしてあたるを救おうと必死のラム。そんな中、あたるはついにラムの事を忘れてしまうのか?
 次章では、ついにラムが行動に出る。ラムは、あたるを救う事ができるのか?
  次回エピソード4にご期待下さい。

          エピソード3  END

 





 


Page 6 [Page End]
戻る
Page: 01 02 03 04 05 06 07