うる星やつら regain one's memory エピソード3 (Page 6)
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あたる 「女の子が暴力なんていけないなぁ」あたるは再び竜乃介の手を握った、
  ズコっ!
竜乃介はコケて
竜乃介 「て、てめぇはいつの間に」竜乃介は先程、ラムの電撃で倒れたあたるが次の瞬間には復活したのを見て、驚きを隠せないでいる。それを見ていたメガネは
メガネ 「相変わらずゴキブリ並の生命力だな」と、感心した。
あたる 「君、名前は?」とあたるは竜乃介に聞いた
竜乃介 「て、てめぇ何言ってやがんでぃ」と竜乃介は、手を引っ込めて
竜乃介 「気持ちわりぃなぁ、あっち行きやがれ!」とあたるに言った。ラムは、あたるの言葉を聞いて
ラム 《ダーリン、ちょっといいっちゃ?》ラムは、あたるに耳打ちした
あたる 《なんだよ、俺はこの子と》と言いかけた時、ラムが
ラム 《その子は、竜乃介だっちゃ。ダーリン、また忘れてるっちゃ》と言い、あたるを引っ張って行った。
 ラムは、あたるを裏庭に連れ出した。
あたる 「何だよラム、こんな所に連れてきて」とあたるがラムに言うと
ラム 「ダーリン、確実に記憶が消えて行ってるっちゃ!」ラムは、半ばパニック状態で言った。
あたる 「何を大袈裟な」とあたるは言ったが、内心では怖くてたまらなかった、記憶が消えて行く事が。ラムは、あたるの顔を見ると
ラム 「ウチ、UFOに行って父ちゃんと話してみるっちゃ」と言って、飛んで行こうとした。あたるは
あたる 「ラム!ちょっと待て!」と言ってラムの足にしがみついた。ラムは、振り返ると
ラム 「大丈夫だっちゃ、すぐに戻って来るっちゃ」と言って、あたるに笑顔を見せ飛んでいった。あたるは、そんなラムを見つめていた。
 その様子を物陰で見ていた者がいた。四人組と面堂である。
面堂 《諸星の記憶が消える?》
メガネ 《らしいな》
パーマ 《じゃ、俺達の事も忘れるのか?》
メガネ 《おそらくな》
面堂 《それにしても、先程のラムさんの慌てようは?》
メガネ 《もしかすると、あたるはラムさんまでも忘れるのでは?》
カクガリ 《なるほど、それでラムちゃんUFOに》
メガネ 《とにかく、俺達は知らない事にしておいた方が良さそうだ》
面堂 《様子を見ると言う事だな?》
チビ 《俺、絶対誰にも話さないから大丈夫だよ、メガネ》
メガネ 《じゃぁ、教室に戻るぞ》
 そう言うと5人は教室に戻って行った。
 ほどなくあたるも教室に戻って来たが、心なしか元気が無い様だ。そんなあたるに「どうしたの?」と声をかけて来たのは、しのぶであった。
あたる 「しのぶ〜」あたるはしのぶに抱き付こうとしたが
 ドカーン
 あたるの上に机が降り下ろされた
しのぶ 「もう、ちょっといい顔するとすぐこれなんだから」としのぶは机を戻しながら言った。
しのぶ 「それだけ元気なら、心配なさそうね」しのぶが席に着くと 
あたる 「ありがとう、しのぶ。そんなに俺を心配してくれるなんて」あたるは、そう言うとしのぶの肩に手をまわした。
しのぶ 「そう言う、あんたの態度がいつも事態を悪化させてるって事に」しのぶはそう言うと再び机を持ち上げ
しのぶ 「まだ気付かんのかーーーーー!!」と叫び、あたるを机で打ち飛ばした。
あたる 「キラーーーーーーーン!」と叫びながら、空の彼方で星になった。
 一方UFOの中のラムは、モニターで父と通信をしていた。
ラム 「どうしてワクチンが生成出来ないっちゃ?」ラムは、父に疑問を投げ掛けた。
ラム父 「すまんな、ラムあれのワクチンは作れんのや」父はそう言った。
ラム 「だから何でなんだっちゃ!このままじゃダーリンは、ダーリンは」ラムは、そう言うと泣き崩れた。
 ラム父 (すまんな、ラム方法は有るには有るんじゃが)父はそう思い、研究員との会話を思い出した。

ラム父 『どや、ワクチンは出来たかいな』と父がラボに入って来た。
研究員 『あぁ、大将ちょうどいい所に』と研究員は、父に言った。 
ラム父 『で、どないなんや?』父が聞くと
研究員 『それが、ワクチン作れんのですわ』と研究員は首を振った 
ラム父 『作れんとは、どういう事や』父は、研究員に聞いた 
研究員 『あのナノマシーン、とんでもない代物でっせ』研究員は、言った。すると、すかさず父が
ラム父 『とんでもない代物とは、どういうこっちゃ』と研究員に説明を求めた。
研究員 『あのナノマシーンは、一度体内に入ると神経ネットワークを支配してまうんでさ』研究員は、続けて説明した。
研究員 『それで、ナノマシーン自体を体の一部と脳に認識させる事によって、ワクチンを投与しても正常な細胞として認識させてまうんです』研究員は、一気に説明した。
ラム父 『すると、成す術はないっちゅう事か?』と父は、さらに研究員に問いかけた。すると研究員は、ややためらいながら
研究員 『有るには、有るんですけど・・・』研究員は、言葉を濁した
ラム父 『何や!言うてみぃ!』父は、声を荒らげた。

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