うる星やつら regain one's memory エピソード4 (Page 2)
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お雪 「確かにそうね。ワクチンの生成が出来ないからって、いきなりその薬作った人に駆除方法を聴くって発想にはいかないわ。普通」あくまで冷静に話すお雪の言葉には、いつも説得力がある。
弁天 「まぁ、薬作ったヤツを知ってるってんなら話は別だが、そうじゃなけりゃそんなまどろっこしい真似しねぇだろ」弁天の言う事ももっともである。
ラム 「だけど、父ちゃんは」ラムはそう言いかけてハッとなった
ラム 「じゃぁ、父ちゃんは・・」ラムがそう言うと弁天は
弁天 「あぁ、間違いなく何か隠してやがるぜ」と言った。するとお雪が
お雪 「でも、それを調べるの大変よね」と言った。
弁天 「確かにな、コンピューターハッキングしたり綿密な計画たてたり、表情一つ変えずに平気で嘘がつけたりできなきゃ無理たぜ」弁天は、そう言うと
弁天 「あたいにゃ、無理だな。チマチマ計画なんて立ててらんねぇぜ」と言ってライフルを取りだし
弁天 「あたいは、こいつぶっぱなしてる方がいいや」と言った。
ラム 「だっちゃね」ラムは弁天を見て苦笑を浮かべた。そしてお雪に
ラム 「お雪ちゃんは?」と聞くと
お雪 「あら、わたしはそんな事はできないわ」お雪がそう言うと弁天が
弁天 「あぁ、お雪は昔から悪事には一切手を染めなかったからな」と皮肉たっぷりに言った。するとお雪が
お雪 「あら、そうだったかしら」とさらりと言うと
弁天 「そうなんだよ!!」と弁天が怒鳴った。そんな二人のやり取りを見てたラムが
ラム 「でも、困ったっちゃ。ウチはダーリンの側離れられないし」と言うと、お雪が
お雪 「あら、ピッタリの人が居るじゃないの」と言った。するとラムが
ラム 「まさか・・ランちゃん?」とお雪に聞いた
お雪 「そう。確かランは、色々計画たてるの好きじゃなかったかしら」お雪はラムに聞いた。ラムは
ラム 「ろくな計画じゃないっちゃ」と呆れたように言った。しかし弁天は、
弁天 「いや、以外と適任かもしれねぇぜ」と言うとニヤリと笑った。
弁天 「じゃぁ、これからそっち行くからヨロシクな」弁天はそう言うと通信を切った。

 
 その頃あたるは、自分の部屋で仰向けに寝転がり冷静に今までの事を整理しようとしていた。その時「おい、アホ。お前学校どないしたんや?」と声がしてあたるがそちらを見ると、見慣れない子供がプカプカと浮かびながらこちらを見ている
あたる (なんじゃ?このガキは?髪の色と言い、角と言い、ラムの関係者なのは間違いないと思うが)とあたるは思った。声の主はテンだったのだが、あたるは既にテンの記憶が消えていたのだ。
あたる (待てよ、さっきの口調からするとコイツ俺の事知ってるのか?)あたるは、そう思い更に
あたる (だとすると、また俺は記憶を・・・)と思って黙りこんでいると
テン 「おい!聞いとんのかー!」とテンは大声を出した。あたるは勿論聞いていたが、あたるにとってテンの言葉などどうでも良かった。問題なのは、また記憶が消えていると言う事だったのだ。
あたる 「おい、お前」あたるはテンに向かって話しかけた。するとテンは
テン 「な、なんや」と返事をしたが
テン (な、なんかいつものあたるとちゃうような)と心の中で思った。
あたる 「ラムの関係者か?」あたるがテンに聞くと、テンは
テン 「な、何言うとんのやお前、わいの事分からん様なってしもたんかぁ?」とあたるに聞いた。するとあたるは
あたる 「知らんなぁ」と首をかしげた。
テン 「わいやぁ、ラムちゃんの従兄弟のテンやないかぁ」テンはそう言うとあたるの顔を覗き込んだ。
あたる 「う〜ん、さっぱり思い出せん」と腕を組んで考え込んだ。それを見たテンは
テン 「た、た、大変やーーー!」とまた大声を出して窓から飛び出して行った。あたるは飛び去るテンを見ながら
あたる (俺は一体何人の人を忘れたんだろう。だが、絶対にラムの事は忘れん!)と思った。 
 一方ラムは、UFOで弁天たちの到着を待っていたが
ラム 「ダーリン大丈夫かなぁ?心配だっちゃ」とソワソワし始めた。
ラム 「そうだっちゃ、弁天達もすぐには来ないだろうし学校に様子を見に行って見るっちゃ」ラムは、そう言うとUFOを飛び出した。ちょうどそこにテンが飛んで来て
テン 「ラムちゃん、ラムちゃ〜ん」とラムを呼び止めた。
ラム 「あぁ、テンちゃん」ラムはテンに気付いた。
テン 「ラムちゃん、大変なんやー」テンはラムの方に向かって飛びながら言うと
ラム 「いいところに来たっちゃ。ウチちょっと学校行ってくるから、テンちゃんは留守番してて欲しいっちゃ」ラムはそう言うと学校の方へ飛んで行こうとした。
テン 「ラムちゃん、ちょっと待って〜なぁ」テンは、なおもラムを呼び止めた。ラムは立ち止まると、振り返りテンに

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