うる星やつら regain one's memory エピソード4 (Page 6)
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 弁天は、コケた。
弁天 「何だと?なんていい加減なんだ、お前ぇんとこの研究所は」弁天は、ラムに言った。ラムは
ラム 「ウチ、知らないっちゃ」と言った。弁天は
弁天 「じゃぁラン、中身を開いてみてくれ」とランに言った。ランは、ファイルを開いて中のファイルを読み上げた
ラン 「え〜と、ナノマシーンファイル1とナノマシーンファイル3が有るわね」と言うと、それを聞いた弁天は
弁天 「1と3か、恐らく2が問題のファイルだろうな。一応1と3を確認してくれねぇか?」とランに言うと、ランは
ラン 「え〜と、1は、ワクチンの生成とその効果だって。中身はね、ワクチンの生成には成功したがナノマシーンを認識出来ない為、実用不可だって」と言うと、弁天は
弁天 「実用不可じゃぁ、生成に成功したとは言えねぇんじゃねぇのか?まぁ、いいや次読んでくれ」そう言うと、ランに次のファイルを読む様に促した
ラン 「じゃぁ、ファイル3ね。え〜と3は、ナノマシーン駆除方法2ですって。内容は、ナノマシーン作成者に聞く、ですって」ランが読み上げると
弁天 「・・・・・・・・」
ラム 「・・・・・・・・」
お雪 「・・・・・・・・」
弁天 「それだけか?」弁天はランに聞いた。ランは
ラン 「うん、それしか書いてないわよ」と答えた。それを聞いた弁天は
弁天 「ふざけてやがるのか!!!」と怒りを露にした。するとお雪が
お雪 「まぁまぁ弁天、そんなに怒らないで」と弁天に言うと
弁天 「お雪!てめぇ、よくそんな涼しい顔してられんなぁ!」と弁天は、お雪に怒鳴った。
お雪 「あら、怒っても何も始まらないわ。そんな事より、ファイル2を探した方がいいんじゃないかしら?」とお雪は、冷静に言った。弁天は
弁天 「けっ、だとよラン。しかしそう簡単に見つからねぇだろうな。今度こそ何重にもブロックされてるに決まってるぜ」と言うと、ランが
ラン 「あ、見つけた。ランちゃん天才」と言った。
  ガッシャーン!
 弁天は、激しくコケた。
弁天 「な、なんだと?」弁天は、起き上がりながら言うと
弁天 「どこに有ったんだ!」とランに聞いた。
ラン 「うん、ごみ箱に有ったわ。削除もされてなかったから、すぐ見つかったの」ランがそう言うと、弁天はラムに
弁天 「ラム!てめぇんところの研究所は、そんないい加減なのか!」と怒鳴った。するとラムは
ラム 「そんな事言われても、ウチ知らんちゃ」と言った。弁天はふて腐れながら
弁天 「こんなんなら、あたいでも出来たぜ」と言うとランが
ラン 「こら、弁天。人に頼んどいて、なんやねんその態度は?」と言うと、お雪が
お雪 「そうよ弁天、今のは良くないわ」と言った。弁天は
弁天 「あぁ、悪かったな。で、肝心の中身はどうなんでぃ」弁天は、まだふて腐れているようだ。
ラン 「え〜とね、じゃぁ読むわね。ファイル2、外部からのナノマシーンの削除方法ですって」ランがそう言うと、弁天が
弁天 「みろ、やっぱり有りやがった」と言い、ニヤリと笑った。ランは、続けて読んだ
ラン 「スキャンによるナノマシーンの検知は不可の為、被験者の精神に誰かが外部よりアクセスし、ナノマシーンを見つけ出し直接駆除する。ですって」ランが読み終わると、弁天が
弁天 「それだけか?他には書いてねぇのか?条件とか、危険性とか」とランに聞くと
ラン 「うん、書いてあるのはこれだけよ。ただ、壊れたファイルが1つ有るけど」ランはそう答え、更に
ラン 「でも、このファイル復元するの大変よ」と言った。それに対し弁天は
弁天 「大変でも、やるしかねぇだろ!」と言った。するとお雪も
お雪 「そうね、ランこれはあなたにしか出来ないから頑張って貰えるかしら」と言い、続けてラムも
ラム 「ランちゃん、お願いするっちゃ」と言った。するとランは
ラン 「そない頼まれたら、断れんやないか」と言った。その言葉を聞いてラムは
ラム 「ランちゃん、本当ありがとう。やっぱり持つべきものは友達だっちゃ」と言いニッコリと笑った。ランは
ラン 「な、なんや照れるやないか」と言い、続けて
ラン 「せやけど、このファイル復元するの、ちーと時間かかるで」と言った。すると弁天が
弁天 「あぁ、分かったぜ。でもなるべく急いでくれよな」と言うと、何やら機械を引っ張り出してきて
弁天 「機械の組み立てなら、あたいに任せな。アクセスする装置作ってやるぜ」と言った。そしてお雪も
お雪 「じゃない細かい調整は、わたしがやるわ」と言い、更に
お雪 「ラムは、旦那さんの所に居てあげなさいな」と言った。弁天も
弁天 「そうだぜ、どうせここに居てもやる事ねぇだろうしなぁ。諸星の側に居てやんな」そう言いながらも、ガチャガチャと機械をいじっていた。ラムは胸が熱くなって行くのを感じ
ラム 「みんなありがとうだっちゃ」と言った。弁天はかるく手を上げ、お雪は優しく微笑み、ランは・・・・モニターに背を向けている、多分復元に集中してるのだろう。ラムは

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