うる星やつら regain one's memory エピソード4 (Page 5)
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あたる 「仕方あるまい!忘れたくて忘れてる訳じゃない。自分でも、忘れた事すら分からんのだ。それに、俺はラムの事は忘れん。もし、ラムの事忘れようものなら、間違いなく電撃で思い出させるとか言って電撃浴びせられるに決まっとる。それを考えると恐ろしくて忘れられんわ」と言った。
メガネ 「まぁ、いい。今日は本当にお前の様子を見に来ただけだからな」メガネはそう言うと立ち上がり
メガネ 「今日はこれで帰るが、もしお前が俺達の事を覚えていて、助けが必要なら言ってくれ」と言って部屋から出て行った。あたるは、ただ五人を見送るだけだった。
 あたるの家を出てすぐにチビはメガネに
チビ 「メガネ、お前本当にあたるの事心配してたんだな」と言った。するとメガネは
メガネ 「心配?なんの事だ?」とチビに聞き返した
チビ 「だってさっき、助けが必要なら言えって言ってただろう?」チビがメガネに疑問を投げ掛けると
メガネ 「アホが、あたるがどうなろうと知った事か。あたるがラムさんを忘れればラムさんは悲しむだろう。そんなラムさんを我々が慰める手助けをすると言ったんだ」メガネは、メガネの位置を直しながら言った。


 ラムがUFOに戻ると、弁天とお雪が既にランと連絡を取っていた。
弁天 「だから、ちょっと手かしてくれればいいんだよ」弁天がモニターのランに怒鳴っている。それに対してランは
ラン 「なんでわしがラムのダーリンの為に危険な橋わたらなあかんねん」と言った。
弁天 「てめぇ、友達が困ってるってのに、そりゃねぇだろ!」弁天はモニターの操作盤を叩いて怒鳴った。そこにラムが入って来て
ラム 「ただいまだっちゃ」と言った。すると弁天が
弁天 「ラム!遅ぇぞ」とラムに言った。ラムは
ラム 「遅くなってごめんちゃ」と言った。するとランが
ラン 「おい、ラム!わし、めっちゃ迷惑してんねんど。さっきから弁天に攻められっぱなしや。友達なら助けるのが当たり前だゆうて」と言った。それを聞いてラムは、
ラム 「ランちゃん、ごめんね。でも、もう頼めるのランちゃんしか居ないっちゃ。ランちゃんに助けて欲しいっちゃ」と言った。するとランは
ラン 「せやけど、わしに何もメリット無いやんけ」と言った。
ラム 「ランちゃん・・・分かったっちゃ・・無理は言えないっちゃ」ラムはそう言ってモニターに背を向けた。それを見て弁天が
弁天 「ラン、てめぇ随分冷てぇじゃねえか!」と言うと、ランは
ラン 「なんや、わし悪者みたいやないか?わしは、何も悪い事しとらんで」と言った。その時、ずっと沈黙を守っていたお雪が口を開いた。
お雪 「ラン、あなた友達が困っているのに助けてあげないの?」お雪は、そう言ってランを見つめた
ラン 「な、なんや、わしがなんで」ランがそう言うと
お雪 「そう、あなたラムの事助けてあげないのね」お雪はランをじっと見つめたまま言った。するとランは黙ったまま目を逸らした。お雪は
お雪 「ランがそう言う事なら、私にも考えがあるわ」そう言った。その言葉を聞いてランは、 
ラン 「あら、いやだぁお雪ちゃんたら、私とラムちゃんは友達だもの、ラムちゃんが困ってたら助けてあげるに決まってるじゃな〜い」と態度が豹変した。するとお雪は
お雪 「そう、良かったわ。じゃぁ、ランよろしくね」と笑顔をみせた。
弁天 「けっ、お雪のやつ何が良かったわだ。結局脅してるのと一緒じゃねぇかよ」弁天は、ボソッと言った。するとお雪が
お雪 「弁天、何か言ったかしら?」と言い弁天は
弁天 「い、いや何も言ってねぇぜ、それよりラム良かったなぁ」とラムの肩を叩いた。ラムは
ラム 「みんな、ありがとうだっちゃ」そう言うと頭を下げた。そしてラムは 
ラム 「ウチ、本当にいい友達持ったっちゃ」と言った。ラムの目には涙が浮かんでいた。弁天は
弁天 「水臭ぇ事言うなよ、あたいら仲間だろ。それに喜ぶのは全部終わってからだぜ」と照れ臭そうに言った。お雪も
お雪 「そうよラム。私達は友達なんだから気にしなくていいわ」と言った。ランも
ラン 「ラムちゃんったら、私達友達じゃない。ん〜、当然よ」と言った。
弁天 「ランのやつ、さっきまであんなに嫌がってたくせに」弁天がそう言うと、お雪が
お雪 「あら弁天、そう言う事言うのは良くないわ」と言い
弁天 「はいはい」と、弁天は面倒くさそうに言った。そして
弁天 「じゃぁラン、早速研究所のコンピューターにアクセスしてくれ」と言った。ランは、
ラン 「分かったわ。ちょっと待っててね」と言いコンピューターをいじり始めた。
弁天 「あの親父が隠そうとしてるんだ、きっと何重にもロックがかかってて時間かかるぜ」弁天は、ラムとお雪に言った。その時
ラン 「有ったわよ。ランちゃん天才」と言った。弁天は、驚いて
弁天 「なに?やけに速ぇーな」と言った。するとランは
ラン 「だって普通にアクセス出来たもん。ファィアーウォールも、なーんにも無いの」と言った。
  ズコッ!

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