うる星やつら regain one's memory エピソード5 (Page 1)
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    §前回までのあらすじ§

 弁天、お雪、ランの協力でラムの父の隠していたナノマシーンの駆除方法を知ったラムは、あたるを救う事を決心した。

      エピソード5

 あたるとラムは、食事を終えあたるの部屋でくつろいでいた。あたるは、相変わらずマンガを読んでいる。夜も更けた頃ラムが
ラム 「ダーリン」とあたるを呼んだ。するとあたるは
あたる 「なんだぁ」とマンガを読みながら返事をした。
ラム 「今日は、テンちゃんが居ないっちゃ。久し振りだっちゃね、二人きりなの」ラムはそう言うとあたるに寄り添って来た。あたるは
あたる 「う〜ん、あのテンの事は思い出せんが、確かに二人だけは久々な気がするなぁ」と言ってラムの方を見た。
 ラムの温もりがあたるに伝わってくる。先程風呂に入ったせいか、ほのかな石鹸の香りが鼻をついた。あたるは、無性にラムの事が愛しくなった。ラムを抱き締めたくて仕方ない衝動にかられた。あたるは、さっと立ち上がると
あたる 「さ、さてそろそろ寝る準備でもしようかな」あたるはそう言うと布団を敷き始めた。それは、あたるが自分の衝動を抑えるために取った行動だった。ラムは、つまらなそうに
ラム 「え〜、もうねるっちゃ?」と言って口を尖らせた。ラムは、渋々あたるの隣に布団を敷いた。ラムは、布団を敷き終わると布団の上に座り枕を抱き締めて
ラム 「もう、寝るなんてつまんないっちゃ」と言った。それを聞いてあたるは
あたる 「つまんないって、じゃぁお前は何がしたいんだ?」とラムに聞いた。するとラムは
ラム 「ウチ・・ダーリンとキスがしたいっちゃ」と言った。あたるは
あたる 「な、何を言っとるんじゃお前は、いいから早く寝ろ」と言って布団に入った。ラムはなおも
ラム 「ねぇ〜、ダーリン。キスしよう?ね、キスしようってばぁ」とあたるを起こそうと布団に入ったあたるを揺さぶった。あたるは、ムクッと起きると
あたる 「いいか?ラム。キスなんてものはなぁ、そうやって急かされてするもんじゃないと思うが?」と言った。それを聞いたラムは
ラム 「それは、そうだけど・・ウチは、ダーリンとキスがしたいんだっちゃ。ダーリンは、全然ウチとキスしてくれないっちゃ」と言った。するとあたるは
あたる 「わかった。じゃぁラム電気を消して、目を閉じろ」と言った。それを聞いてラムは
ラム 「え?ダーリンキスしてくれるっちゃ?」と言いながら電気やを消して、布団の上に座り目を閉じた。ラムはじっと待った。あたるのキスを。
 あたるは、まだキスして来ない。ラムは不思議に思い、そっと目を開けた。するとあたるは横になり布団に入っている。ラムは
ラム 「ダーリン?キスは?」と言って。あたるの布団を剥いだ
あたる 「キス?なんの事だ?俺は電気を消して寝ろと言ったんだ」と言った。それを聞いたラムは
ラム 「え?だってダーリン電気を消して、目を閉じろって言ったっちゃ」と言った。するとあたるは
あたる 「あぁ、言ったよ。だがキスするとは言ってない。目を閉じろと言ったんだ。つまり寝ろと」と言って再び布団に潜った。するとラムは、全身から放電を始め  
 バリバリバリバリバリバリバリバリ
ラム 「ダ、ダーリンの、ぶわぁかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ラムは、強烈な電撃をあたるに浴びせた。
あたる 「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」あたるの絶叫が夜の友引町に響き渡った。
ラム 「はぁ、はぁ」ラムは、息を切らしながらあたるに言った
ラム 「ダーリンがそんなだから、ウチは!」と言って、その後の言葉を飲み込んだ。あたるは強烈な電撃で気絶した様だ。それを見てラムは
ラム 「良かったっちゃね、これで良く眠れるっちゃ」と言うと自分の布団に潜り込んだ。あたるは、実は気絶していなかった。日頃のラムの電撃に対する対抗手段で取得した「気絶したふり」だったのである。気絶した相手には、それ以上攻撃をしないラムの性格を詠んだ見事な作戦である。あたるが、簡単にラムとキスしないのには訳が有った。あたるはずっとラムと一緒に生活している間にラムの存在が自分の中で、どんどん大きくなっている事に気づいていた。もし簡単にラムとキスしたりしたら、あたるの中のラムの存在は益々大きくなり、ラムに夢中になってしまうのが怖かったのだ。まぁ、あたるにその勇気が無いのも事実ではあるが。そして二人は眠りについた。
 翌朝、あたるは目を覚ますと経験した事の無い虚脱感を感じた。ふと横を見ると見覚えの無い女の子が寝ているではないか
あたる (なんちゅう、美人かつグラマーな姉ちゃんじゃ)と思うと、妙な感覚に陥った。
あたる (ん?なんか前にも同じ様な事が)
あたるがそう思っていると、その女の子が寝言を言った。もちろん、寝ているのはラムである
ラム 「ダーリン・・・」あたるはその言葉を聞いた途端、からだに電流が流れる様な衝撃を受けた。
あたる (な、なんだ)あたるは、戸惑った

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