うる星やつら regain one's memory エピソード6 (Page 4)
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弁天 《だろ、絶対に今回の事に絡んでるにちげぇねぇ》
あたる 《なるほど》
弁天 《て、てめぇ!いつの間に!》
あたる 《いやだなぁ、弁天さまったら。のけ者にしないで下さいよ》
弁天 《てめぇは奴をしっかり監視してろ!》
あたる 《だって、あいつラムに危害を加える心配無さそうだし、ジャリテンも見てるから変な事は出来ないだろうから》あたるが言うと、弁天は
弁天 (こいつ以外と冷静な目、持ってるみてぇじゃねぇか)と思い
弁天 《まぁ、いい。とにかくあいつが今回の事に関係してるなら必ず何か動きを見せるに違いねぇ》
お雪 《たけど、相手の目的が分からない以上、このまま野放しにもしておけないわ》
ラン 《だけど、ラムちゃんのお父さんが言ってた様に罠まで仕掛けてラムちゃん眠らせたなら、狙いはやっぱりラムちゃんじゃないの?》
弁天 《ラ、ラン・・急にキャラ変えねぇでくれよ。こっちまで調子狂っちまう》
ラン 《あら?何の事?ランちゃん、分かんな〜い》
お雪 《とにかく、相手の狙いがラムなのは間違い無さそうね》
弁天 《ラムが狙いで、眠らせたっつう事はラムを奴等の星に連れて行くつもりか》
お雪 《きっとそうね》
弁天 《そんな事、あたいらがさせるかってんだ》
お雪 《でも、考え方によっては好都合じゃないかしら》
弁天 《あ、なるほど。奴と一緒なら》
ラン 《潜り込むのも簡単って訳ね》
弁天 《あぁ、ならここは騙されてやろうぜ》弁天達の話がまとまった頃、丁度ラウの計測も終わり
ラウ 「ラムさんは、眠っている状態を除けば何も異常は有りません」と言い、続けて
ラウ 「ただ、ここではラムさんを目覚めさせる事は出来ません」と言った。すると弁天が
弁天 「じゃ、どこなら出来るんだ?」と聞くと、ラウは
ラウ 「ある星に行けば、間違い無く治せます」と言い、更に
ラウ 「ただ、連れて行けるのはラムさんだけです」と言った。それを聞いて弁天は
弁天 「冗談じゃねぇ!眠ったままのラムだけ行かせられる訳ねえだろ?あたいらも行かせてもらうぜ」と言った。それを聞いたラウが
ラウ 「で、でもラムさん以外連れて行く訳には・・」と言うと、再び弁天が
弁天 「ゴチャゴチャうるせー事抜かしてねぇで、連れて行きやがれ!」と言った。ラウは
ラウ (弱ったぞ、断ればラム様を引き渡さないだろうし、かと言って女性を傷つけたくも無い。ここは仕方ない)と思い
ラウ 「分かりました、負けました。では、一緒に行きましょう。でも行くのは僕の宇宙船で行きますが、いいですね?」と言った。すると弁天は
弁天 「あぁ、いいぜ」と言うとにやりと笑った。


 その頃、ラウの宇宙船の中を探索していたメガネ達は、それが宇宙船だと言う事に気付いた。メガネは
メガネ 「これは、間違い無く地球上の物ではないな」と言うと
メガネ 「そろそろ出た方がいいかもしれんな」と他の3人と一緒に外に出ようとしたがドアが開かない。
パーマ 「おい!このドアどうやって開けるんだ?」パーマがそう言うと、メガネは
メガネ 「俺が知るわけなかろう!」と言いドアの周りを調べ始めた。それを見ていたカクガリは
カクガリ 「おい、早くしないとあいつが帰ってきちまうぞ」と言った。するとメガネは
メガネ 「わかっとる!だから今、ドアを開ける方法を探しているのではないか!」と言った。その時、ドアの外でガタガタと音がした。その音を聞き、パーマが
パーマ 「ヤバイ!帰って来ちまったみたいだぜ!」と言った。するとメガネが
メガネ 「か、隠れろ!」と言い、その声を合図に四人は手近な所に隠れた。少しの間を置き
  プシュー
 と音がしてドアが開いた。四人が体を小さくして精一杯隠れてると「何だ?ここは?」と男の声がして、続いて「気味悪いわ、出ましょう?」と女の声がした。その声を聞いてメガネとパーマは
パーマ 《おい、あの声》と言い、メガネが
メガネ 《あぁ、間違いない。面堂としのぶだ!今ならドアが開いてるぞ!》と言うと勢いよく飛び出し、面堂としのぶ、いやドアの外に向かって走り出した。突然物陰から飛び出したメガネ達に驚き、面堂としのぶはそれぞれ咄嗟に横に飛び退く形で避けた。すると開いていたドアは無情にも再び閉まってしまった。メガネは、あと一歩のところで外に出られずドアの手前で立ち止まると面堂に向かって
メガネ 「面堂!何故避けたー!」と怒鳴った。すると面堂は
面堂 「な、何を言うか!突然物影から誰か飛び出してくれば驚いて避けて当然ではないか!!」と言うと、しのぶが
しのぶ 「そうよ!心臓が止まるかと思ったわ」と言った。するとメガネが
メガネ 「いいか、二人とも良く聞いてくれ。このドアは内側からは開けられんのだ」と言い、そこに面堂が
面堂 「そんなバカな!外から開いて、内側から開かないドアじゃ意味ないではないか!」と言った。するとメガネが

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