うる星やつら regain one's memory エピソード6 (Page 5)
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メガネ 「意味が有るかどうかなんて事は、この際問題では無いのだ!問題なのは内側から開かないドアがまた閉まってしまったって事だ。さっきが唯一のチャンスだったのだ」と言った。すると面堂が
面堂 「こんな事も有ろうかと僕は常に通信器を持ち歩いているのだ」と言うとどこからか通信機持ち出し、通信を始めた。しかし、通信機からはノイズばかりで何も聞こえて来ない。面堂は
面堂 「おかしいなぁ」そう言うと通信機をガチャガチャといじり始めた。それを見てメガネが
メガネ 「フン、面堂。お前もやはりあたるレベルと言う事か」と言った。すると面堂は
面堂 「何?僕が諸星と同レベルとはどう言う事だ!」と怒りを露にした。それに対してメガネは
メガネ 「その通信機は当然無線だよな?つまり電波を飛ばして通信するわけだ。いいか?良く考えて見ろ、その通信機が仮に使えたとしたら、ここから電波が飛んで行った事になる。と言う事はだ、内部から電波が飛ぶなら外部からも入って来ると言う事だ。そんな事になってみろ、この中にある機器にどんな影響を与えるか分からん。この乗り物は、どう見ても地球上の物ではない。つまり、外から・・宇宙から来たと考えるのが自然だ、だったら簡単に電波を通す様な構造じゃないだろう。つまり、外部から電波を通さないと言う事は内部からも通さないと言う事だからな。そんな事は小学生でも分かる。分からんのはあたるくらいだ、だが面堂お前は通信機で通信を試みた。それも、どうだとはかりに。つまり、お前は分かっていなかったのだ通信機が使えない事を、だからあたると同じたと言ったんだ」と一気にまくし立てた。面堂はメガネの話を聞いて
面堂 「ぼ、僕はなぁ!あんな諸星みたいな・・」と言った時、メガネが
メガネ 「ちょっと待て!」と言ってドアの外に意識を集中した。すると
メガネ 「誰か来る・・・隠れろ!」と言うと回りを見渡した。するとパーマが
パーマ 「おい、こっちにドアが有るぞ!」と言ったので、良く見るとそこには、小さな窓の付いたドアが有った。メガネは
メガネ 「よし!全員そこに入れ!」と言うとドアを開けて中に入った。そこは、まるで和室の様な部屋だった。その直後、入り口のドアが開き誰か入って来た。入って来たのは一人ではなく数人居た、そのうちの一人が言った
「変わった宇宙船だな」すると今度は、べつの一人が
「なんや、随分つまらなそうな宇宙船やな」と言った。その声を聞いていたメガネは
メガネ 《あの声は・・・》と言うと、小さな窓からそっと覗いてみた。するとそこには先程テンと一緒に出て行った男を先頭に、弁天、ラン、お雪、テンの順番で入って来た。そして、何やら大きなカプセルの様な物が空中を滑る様に入って来て、その後ろにあたるが入って来た。それを見てメガネは
メガネ 《あ、あたる!何であいつが?》と言うと、横に居た面堂が
面堂 《おい!あのカプセルの中を見ろ!》と言った。全員は、面堂の言葉で一斉にカプセルに視線を向け、
メガネ 《ラ、ラムさん!》
パーマ 《ラムちゃん!》
カクガリ 《ラ、ラムちゃん!》
チビ 《ひぃー、ラムちゃん!》
しのぶ 《ラム・・どう言う事?》と言った。それを聞いて面堂は
面堂 《理由は分かりませんが、ラムさんに何か有ったのは間違いないと思います》と言った。するとメガネは、面堂に掴みかかり
メガネ 《な、何かって、何が有ったと言うんだ!!》と言うと、面堂はメガネの手を振り払い
面堂 《そんな事僕に分かる訳ないだろ!》と言った。メガネはすぐさまドアの所に戻りラムの入ったカプセルを見つめ
メガネ 《ラムさん・・・きっと助け出します》と言った。そんな時、弁天が
弁天 「おい、まだおめぇの名前聞いて無かったなぁ」と、ラウに向かって言った。ラウは
ラウ 「あ、僕ですか?」と言うと弁天は
弁天 「おめぇ以外誰がいるんでぃ」とラウに言った。するとラウが
ラウ 「これは、申し遅れました。僕の名前はラウと言います」と言った。それを聞いて弁天は
弁天 「ラウか」と言うとお雪を指差し
弁天 「こいつがお雪で、こっちがランだ」と、お雪に続いてランを指差した。お雪は、かるく会釈しランはソッポを向いている。弁天は 
弁天 「まぁ、よろしく頼むぜ」と言った。ラウは
ラウ 「到着までは、少し時間がかかりますから、そちらの部屋でくつろいでいて下さい」と面堂やメガネ達が隠れたドアを指差した。弁天は
弁天 「おぉ、そうか悪ぃなぁ」と言うとドアの方に歩いて来た。面堂は
面堂 「まずい!こちらに来る!」と言うと部屋の中を見回したが、隠れる所など何処にも無かった。面堂達は部屋の隅に身をかがめた。すると
弁天 《おぃ、誰か要るんだろう?》弁天がドアの向こうから問いかけて来た。そして
弁天 《いいか?今からあたいらが部屋に入るけど、騒ぐんじゃねぇぞ》と言いドアを開けた。弁天は中に入ると部屋を見回し、面堂達を見つけると

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