うる星やつら regain one's memory エピソード6 (Page 6)
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弁天 《なんだ、てめぇらか》と言い
弁天 「おい、結構落ち着けそうな部屋だぜ、みんな来いよ」とお雪、ラン、あたる、テンを呼んだ。そして
弁天 「あ、諸星。ラムも連れて来いよ」とあたるに言うと、あたるは
あたる 「ラムも?でも、そしたら狭くなっちゃうんじゃ?せっかく皆と親交を深めたいのに」としまりの無い顔をした。すると弁天が
弁天 「大丈夫だ、親交なら嫌っつう程深められるぜ」と言いニヤリと笑った。あたるがラムのカプセルを部屋に持って行こうとすると、ラウが
ラウ 「あ、カプセルは置いて行った方が」と言った。すると弁天が
弁天 「何でだ?別に構わねぇだろ?それとも、部屋に持ち込まれちゃマズいのか?」と言った。それを聞いてラウは
ラウ 「いえ、そんな事は無いんですけど、ここなら固定出来るし安全かと思いまして」と言った。すると弁天は
弁天 「あぁ、そうかい。でもよう諸星の奴がさぁ、どうしてもラムと離れたくねぇんだとよ」と楽しそうに笑いながら答えた。するとあたるが
あたる 「な、弁天さま。俺がいつそんな事を・・」と言うと、弁天は
弁天 「おめぇも素直じゃねぇなぁ。絶対ラムの側離れる気なんかねぇくせに」と笑いながら言った。あたるは、弁天に全て見透かされていると思い何も言えなくなってしまった。全員が部屋に入りドアを締めると
  ガチャ 
 と音がした。あたるがその音に気づきドアを開けようとしたが完全にロックがかかっており、中からは開かない様だった。すると弁天が
弁天 「おい!なんだ!あたいらを閉じ込めるつもりか?」と怒鳴った。するとラウは
ラウ 「いえ、向こうに着くまでそこで大人しくしていて欲しいだけです。付いたら開けますので」と言った。それを聞いて弁天はドアから離れて
弁天 「へへ、うまく行ったな」と言った。
お雪 「そうね、これで怪しまれずに侵入できるわ」お雪がそう言うと面堂が部屋の隅から出て来て
面堂 「怪しまれずに侵入?何処に侵入すると言うんですか?」と言うと、それを見たあたるが
あたる 「め、面堂!何でお前が!」とあたるが面堂の存在に気づき声を上げた。するとメガネが
メガネ 「俺達もいるぞ」と言って出てきた。それを見てあたるは
あたる 「メガネ?パ、パーマ、カクガリ、チビ、それにしのぶまで!」と言った。あたるの言葉を遮る様に、再び面堂が
面堂 「おい!諸星!今僕の名前を!」と言った。するとメガネが
メガネ 「そう言えば、そうだ!」と言った、そして続けて
メガネ 「あたる!お前記憶が?」とあたるに聞いた。あたるは
あたる 「あぁ、記憶は戻った・・・ラムのお陰でな」と言った。するとすぐさま面堂とメガネが
面堂 「ラムさんのお陰とは?」
メガネ 「お前を救ってラムさんは、ああなったのかー!」とあたるに掴みかかった。それを聞いていたしのぶは
しのぶ 「ねぇ、さっきから記憶、記憶って、あたる君記憶無くしてたの?」と言った。すると面堂が
面堂 「はい、特定の人物の記憶を無くしてたんですよ」と言うと、パーマが
パーマ 「お前、忘れられた側の一人だったがな」と面堂に言った。しのぶは
しのぶ 「それで、あたる君の記憶を戻す為にした事で今度は、ラムが目覚めなくなったって訳?」と言った。するとお雪が
お雪 「早く言えばそうね」と言った。すると皆の視線が集まる中、お雪は更に
お雪 「だから、ラムを目覚めさせる為に、ある星に向かうの」と言った。と、その時多きな震動と共に宇宙船が動き始めた。その船体は徐々に浮き上がりやがて、凄いスピードで地球から飛び立った。
 しばらくして、面堂は
面堂 「すると、あのラウと言う男は・・・」と言うと、ランが
ラン 「敵やな」と言った。それを聞いたテンは
テン (な、なんやてー、ほなわいは騙されてたんかいな!そ、そんな事あたる達アホに知られたら大変や、ここは騙っとった方が良さそうやなぁ)そう思うと、そそくさとラムのカプセルに向かった。その時面堂が
面堂 「と、なると今我々は捕らわれの身と言う事になる。だとするとあのドアが開かないのは非常にマズイのでは?」と言った。するとチビが
チビ 「マズイ?何でだよぉ」と言った。それを聞いたメガネが
メガネ 「アホ、あいつが敵と言う事はだ、あいつにとって我々は邪魔な存在と言う事になる。と、なれば星に着いたらどうなると思う」と言うと、チビは
チビ 「ど、どうなるんだよ?」と恐る恐る聞いた。メガネはメガネを拭きながら
メガネ 「間違いなく、当局に引き渡されるだろう、そうなれば終わりだ。だから、星に着く前に脱出しなければならない」と言った。メガネの話を聞いたカクガリが
カクガリ 「でも、どうやって脱出するんだ?見たところ脱出出来そうな場所ないぜ?」と言うと、弁天が
弁天 「へん、あんなドアどうって事ないぜ、こいつが有ればな」とバズーカをどこからともなく出した。そして

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