うる星やつら regain one's memory エピソード7 (Page 1)
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    §前回までのあらすじ§

 ラムを目覚めさせる為に、ラウの策略に乗り惑星ルイーザに侵入する事を決めたあたる達は、ラウの宇宙船に乗り込んだ。しかし、そこには偶然中に入り込んでいた面堂達が居た。

      エピソード 7

 ラムの父は、ラムのUFOへ何度も通信を試みていたが、一向に誰も出ない。
ラム父 「ダメや、誰もでぇへん」そう言うと通信機のスイッチを切った。
ラム父 「まさか、あいつらわしに黙って勝手に向かったんじゃないやろなぁ」ラムの父はそう言うと再び通信機のスイッチを入れ通信を始めた。すると
モニターには鬼族の軍人らしき人物が写し出され
軍人 「大将、どないしなはりました?」と言った。ラムの父は
ラム父 「すぐに出発の準備や!ええか、戦争なるかもしれへんから気ぃ抜いたらあかんで!」と言い通信を切り、宇宙地図を見つめた。

 その頃、ラウの宇宙船の中では鍋のつつき合いで最早戦争だった。しかし、あたるだけは鍋をつつかずにラムの側を離れなかった。
あたる (ラム、俺が・・俺が絶対に助けてやるからな)あたるはそう思うとラムのカプセルの横に座った。そんなあたるの様子を見ていた者が居た、しのぶである。しのぶは、あたるに近づき
しのぶ 「ラムの事、心配なのは分かるけど少し何か食べた方がいいわよ」と言った。するとあたるは
あたる 「あ、あぁ・・・・」と言って鍋を食べに行った。しのぶはラムの寝顔を見ながら
しのぶ (ラム、あなたが寝てたら誰があたる君の事見ててあげるの?あたる君に付いていてあげられるのは、あなたしかいないんだから早く目を覚ましなさいよ)
と思いカプセルに手を置いた。その時パーマが外を見て
パーマ 「おい!何か星が見えて来たぞ!」と言うと、みんな一斉に外を見た。
メガネ 「な、なんだあの星は?」
面堂 「あの星に行けば、ラムさんは」
みんな騒いでる中、弁天は
弁天 「よし、チャンスが有ればいつでも行くぜ」と言った。するとランが
ラン 「おい弁天、作戦は有るんやろなぁ」と言うと弁天は
弁天 「あ?作戦?そんな物は、何とでもならぁ」と言った。それを聞いてランは
ラン 「まぁ、そんな事やろうと思ったが」と言うと溜め息をついた。それを見た弁天は
弁天 「なんだ?てめぇは作戦あるって言うのか?」とランに言うと
ラン 「あったり前やろ!作戦も無しに知らん星で暴れられるかい!」ランはそう言い、ドアの所に行き
ラン 「まずは、そのバズーカでこのドアを消し、わしがこの麻酔銃であいつを撃つ。この麻酔は、撃って1秒で相手眠らせるねん。ただ効果は10分くらいしかもたんさかい、眠らせたらすぐに縛り上げんとやけど」と言った。すると弁天は
弁天 「なるほどな、で次は?」と言いい、ランが
ラン 「あいつと取り引きするねん」と言うと弁天は
弁天 「取り引き?どんな取り引きするってんだ!無理に決まってんだろ!」と言った。するとランは
ラン 「無理かどうか、やってみな分からんやろ」と言い更に
ラン 「そもそも、取り引きっちゅうもんは、双方に利益が有るか、双方損しなければ成立するもんや」と言った。それに対して弁天は
弁天 「あいつにとって、損は有っても利益はねぇだろ?そんなんで取り引きなんて成立すんのかよ」と言った。するとランは
ラン 「もし、取り引き成立しなければ無理矢理にでも言う事聞かすしかないやんけ」と言った。それを聞いた弁天は
弁天 「へん、やっぱり力押しじゃねぇか。それなら、あたいと変わらねぇぜ」と言った。ランは
ラン 「一緒にすんなや、何も考えずに強行するんとは全然ちゃうわい」そう言うと
ラン 「やるんなら、今やど」と言って麻酔銃を出した。弁天も
弁天 「そうだな、皆準備はいいか?じゃ行くぜ!」と言ってドアに向かってバズーカを構えた。
弁天 「みんな離れてろよ!巻き込まれたら消えちまうからな!」弁天は、そう言うと「行くぜ!」と掛け声をかけて、バズーカを発射した。眩い閃光と共に光の塊がドアに向かって飛んで行く、発射音はほとんどなかった。
 光の弾がドアに当たると当たった所を中心にドアが消滅していき、直径2mほどの穴が開いた。すると、すかさずランがラウに向かって麻酔銃を発射し、見事に命中した。その瞬間ラウは床に崩れる様に倒れた。それを見て、弁天が
弁天 「よし!早く縛り上げろ!」弁天の声にメガネ達四人組がいち速く反応して、あっと言う間にラウを縛り上げた。それはまるで時計塔裏のあたるを彷彿させる。それを見て、弁天は
弁天 「へぇ、おめぇら随分手際がいいじゃねぇか」と言うと、あたるが
あたる 「おおかた、サド山と日夜研究でもしとるんだろう」と言った。すると弁天が
弁天 「へぇ、あいつらそんな趣味が」と言うとニヤニヤと笑った。
 その時、ラウが目を覚ました。ラウは回りを見回したが、状況が理解出来ない。自分を取り囲む人達の顔を一人一人見て行き

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