うる星やつら regain one's memory エピソード11 (Page 1)
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    §前回までのあらすじ§

 3つの試練をクリアし、最後の扉を開けたあたるだったが、そこに居たのは感情の無いラムだった。夢邪気が言うには、そのラムはラムの心を呼び戻す鍵で、心に語りかけられるのは心だけだと言う。一方、ラウの手引きで脱獄に成功した弁天達は、ラム救出に向かったのだった。

      エピソード 11

 弁天達は、ラウに続いてラムとあたるの居るカロンの部屋に向かっていた。
弁天 「おぃ、ラウおめぇ、大丈夫なのか?こんな事して」弁天がラウに聞くと、ラウは
ラウ 「ははは、多分大丈夫じゃないですね」と言った。すると弁天は立ち止まり
弁天 「じゃ、もうここまででいいぞ」と言った。するとラウは
ラウ 「え?乗りかかった船です、最後まで案内しますよ」と言った。しかし弁天は
弁天 「もう、いいって言ってんだろ!!」と声を荒らげた。それを聞いてラウは
ラウ 「え?僕は大丈夫です!それに僕は、もう一度ラムさんの笑顔が見たいんです!」と言った。だが弁天は
弁天 「分かんねぇ奴だなぁ、はっきり言って足手まといなんだよ!」と言った。それを聞いたラウは
ラウ 「え?・・・・」と言って愕然とした。弁天は
弁天 「分かったら、さっさと帰って寝な」と言い、他のメンバーに
弁天 「じゃ、行くぞ!」と言って、再び進み始めた。ラウは、その場に固まったまま微動だにしなかった。
弁天とラウの会話を聞いていたランは
ラン 「あんな言い方せんでも良かったんちゃうんか?あいつなりに、頑張ってたみたいやったし。危険を承知で助けに来てくれたんやんか」と言った。するとお雪が
お雪 「あれは、弁天の優しさよ。そうよね?弁天」と言った。それを聞いてランは
ラン 「どう言う事やねん」と言った。その時面堂が
面堂 「そうか!一緒に動いていたら、いつかは我々と通じていた事が分かってしまう。だから、まだバレていない今のうちに遠ざけてしまえば、証拠は残らないからバレる事も無い訳だ!」と言った。それを聞いてしのぶは
しのぶ 「だから、あんな酷い言い方したのね」と言った。すると弁天は
弁天 「ここまでしてもらっただけで充分だぜ。これ以上、あいつに迷惑はかけられねぇ」と言い、続いて
弁天 「ラン、 発信器で位置は分かるんだろう?」と言った。ランは
ラン 「ラムのカプセルの発信器は、まだ作動してるから、部屋を探すのはわけないで。それより弁天、お前にそんな優しい心が有るとは思わなかったわ」と言った。ランの言った事に対して弁天は
弁天 「ラン、おめぇ、あたいに喧嘩売ってんのか?」と言ってニヤリと笑った。少し進むと、突然メガネが
メガネ 「おい!この部屋・・」と言って、一つの部屋の前で止まった。それを聞いたパーマは
パーマ 「ん?どうした?メガネ」と言って、その部屋を見た。するとそこは通信室の様な部屋だったが誰も居ない様子だった。パーマは
パーマ 「おーい、ちょっとこっち来てくれ」と言った。その声に、他のメンバーは集まってきて、しのぶが
しのぶ 「どうしたの?」と言い、弁天も
弁天 「なんでぃ」と言った。するとメガネが
メガネ 「どうやら、通信室らしい」と言った。それを聞いて弁天は
弁天 「なに?」と言って部屋に入った。弁天に続きお雪も部屋に入り
お雪 「この通信機つかえそうね」と言った。弁天は
弁天 「よし、この通信機使ってラムの親父に連絡取るか」と言って、通信機をいじり始めた。少しすると
 ガガー、ガ〜、
「誰や?」と声が聞こえた。弁天は
弁天 「意外と近くに居るみてぇだな、すぐに繋がったぜ」と言うと、通信機のボタンを押して
弁天 「こちら弁天」と、言った。すると、通信機から声がしてきた。ラムの父の声である
ラム父 「なに?弁天か!お前ら今まで何処に居ったんや」と言った。弁天は
弁天 「あぁ、悪ぃ悪ぃ、ちょっと捕まっててよ」と言った。それを聞いてラムの父は
ラム父 「なんやて!けど今通信しとるっちゅう事は、うまく抜け出したんやな」と言った。弁天は
弁天 「あぁ、それで今からラムを助けに行くから、またこっちから通信するまでは大人しくしててくれよな」と言った。それを聞いたラムの父は
ラム父 「全然連絡先して来んと、連絡してきた思たら、いきなりそれかい」と言った。弁天は
弁天 「あぁ、頼むぜ」と言って通信機のスイッチを切った。その時ランが
ラン 「今の通信で、わいらの事バレたかもな」と言った。しかし弁天は
弁天 「へっ、どうせ遅かれ早かれバレるんでぃ」と言って笑った。それを聞いて、ランは
ラン 「弁天のやつ、確実に今の状況を楽しんどるで」と言った。するとお雪が

お雪 「まったく、しようの無い人」と言った。その時、弁天達の前に数人の兵士が現れた。それを見て弁天は
弁天 「おいでなすったか」と言った。するとお雪は
お雪 「らしいわね」と言い、ランは
ラン 「もう、ヤケクソや」と言ってバズーカを構えた。続いて面堂が

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