うる星やつら devil planet (Page 7)
Page: 01 02 03 04 05 06 07

 「何がパーティだ!そんなにパーティがしたかったら1人でやってろ!」と言いながら、四人でボコボコにした。それを見ていたソルは
 (な、なんて星や……雄は、本能で動くアホと、何処からともなく武器を出現させる者や、異種と見るや容赦なく攻撃する狂暴な連中、そして雌は飛行し電撃を放つ者や、常識外れの怪力の持ち主、それにあの様な不気味な化物もおるなんて……この星の人間の精神を解析して、うまくコントロールしよう思うたが、こんな星、侵略しよう思ったらこっちが滅んでまうわ!)と思い後ずさった時、ガスマスクが外れている事に気付いた。ソルは慌ててガスマスクを探していると、突然強烈な悪寒を感じ振り返ると
 「ソルちゃ〜ん」と言いながら、あたるが飛びかかって来た。そう、ソルは女だったのだ。あたるは
 「女の子だったら、言ってくれれば良かったのにぃ」と言うとソルの足にしがみついた。それを見たラムは
 「ダーリン!そんなヤツにまで!」と言うと、バチバチと放電を始め
 「許さないっちゃーーー!」と言って電撃を放った。それを見てソルは慌ててあたるを引き剥がし電撃から逃れた。
 バリバリバリバリバリバリ
 あたるは、無残にもラムの電撃をモロに受け黒焦げになりピクピクしていた。ソルは
 「こんな星とは、早々におさらばや」と言うと、何かのレバーを引いた。すると隠し扉が現れ、ソルはその扉の中に入った。それを見たラムは
 「あ!待つっちゃ!」と言って扉に近づき開けようとしたが、扉はビクとも動かない。その時
 ゴゴゴゴゴゴ
と低い地鳴りの様な音がしたかと思うと、宇宙船が現れ上昇を始めた。その時あたるが目を覚まし、上昇していく宇宙船を見て
 「あ!ソルちゃん!」と言って宇宙船を見上げた。
 【こうして、一人のアホと彼を取り巻くもの達によって、地球最大の危機は人知れず回避されたであった】
  ボカッ、バキッ、グシャッ
 「なーにが回避されたのであったじゃ!だいたい誰がアホだ!誰が!おい!何か言って見ろ!チェリー」と言って、あたるが錯乱坊をボコボコにした。錯乱坊は
 「い、いや、皆に分かりやすく説明しようかと……」と言うと、あたるは
 「一体誰に説明するっちゅうんじゃい!」と言い、飛び去る宇宙船に
 「ソルちゃ〜ん!バイト代貰って無いよ〜」と叫んだ。ラムを始め、面堂、しのぶ、メガネ、パーマ、カクガリ、チビは、そんなあたるを呆れた顔で見ていた。
 一方、宇宙船の中のソルは
 「この区域には近付かない様にせなあかんな。こんな悪魔の棲む星には……まさにdevil planetや」そう言うと、宇宙の彼方に消えた。
                END

Page 6 [Page End]
戻る
Page: 01 02 03 04 05 06 07