うる星やつら regain one's memory エピソード6 (Page 1)
Page: 01 02 03 04 05 06 07

  §前回までのあらすじ§

 ついにラムは、あたるの精神にアクセスしたが、ラムの父より思わぬ事実を聞かされ困惑する弁天達。そんな中、ナノマシーンの駆除に成功したラムだったが・・・

      エピソード6

 UFOの中、弁天、お雪、ランの三人はラムの帰りを待っていた。その時、装置を見ていたランが
ラン 「ん?ラム戻ってきたみたいやで」と言った。すると弁天とお雪は、ラムの所に行きラムが目覚めるのを待った。しかし、いくら待ってもラムは目覚める気配すらない。しびれを切らした弁天は
弁天 「ちっとも目、覚まさねぇじゃねえか!」とランに言った。するとランは
ラン 「わしにそげな事言われたって、わしの責任ちゃうぞー」と言った。二人の間に入る様に、お雪が
お雪 「やっぱり、ラムのお父さんが言ってた通りになってしまったわね」と言った。それを聞いて弁天は
弁天 「ちくしょー!」と言ってテーブルを叩いた。そして
弁天 「こうなったら、一刻も早く奴等の星に乗り込むしかねぇぜ!」と言った。するとお雪が
お雪 「ラムのお父さんからの連絡を待った方がいいのでは?」と言うと、弁天が
弁天 「ばっきゃろー!!そんな悠長な事言ってられっか!」と怒鳴った。そんな弁天にお雪が
お雪 「でも、相手に悟られずに浸入しないとすぐに捕まってしまうわ」と言った。それを聞いた弁天は
弁天 「わ、分かってらぁ!そんな事は」と言ってUFOの中をウロウロし始めた。


 その頃、ラウはテンを連れて自分の小型宇宙船に行っていた。
ラウ 「ところで、君の名前を聞いていなかったね」ラウは宇宙船に入るとテンに聞いた。するとテンは
テン 「あ、わい・・いや、僕はテン言います」と答えた。ラウは
ラウ 「テン君か、よし今日から君はこの星の情報収集部長だ、よろしく頼むよ」と言ってテンの手を握った。テンは
テン 「はい!」と言ってやる気満々の様子だ。ラウは
ラウ (よし、これでラム様の居場所がわかるぞ)と思い、更にテンに
ラウ 「では、早速情報部長には一つ任務を請け負って欲しい」と言った。テンは
テン (わいが情報部長、そして秘密任務や)と、すでにスパイ気分で舞い上がって
テン 「はい!」と返事をした。するとラウは
ラウ 「任務は、ある人物の居場所を調べる事だ」と言ってラムの写真を見せた。もちろん、ラウはテンがラムの事を知っていると確信して見せたのだ。ラムの写真を見たテンは
テン 「ラ、ラムちゃんや・・・」と呟いた。それを聞いたラウは
ラウ 「おや?知り合いかい?」とテンに聞いた。するとテンは
テン 「何で、この人探しとるんや?」と言い、少し不信感を抱いた様だがラウは、それも想定内だった。そこでラウは
ラウ 「いや、実はね銀河一の美女を探せと言う番組でラムさんが書類選考で最終予選を突破したんだけど、本人に気づかれずに行動しなくてはならないものだから、僕に依頼が来たんだよ」と言い、更に
ラウ 「いやぁ、まさか君が知り合いだったとは僕も運がいい」と言った。するとテンは
テン 「銀河一の美女?なるほどなぁ、ラムちゃん美人やもんなぁ」と言った。そこでラウは
ラウ 「そこで、くれぐれも番組の事は内緒にしておいて欲しいんだよ。決勝の会場で初めて明かす段取りなのでね。情報部長には、僕をラムさんの所に連れていってもらいたいんだ」と言った。するとテンは
テン 「ほな、ちょっとラムちゃんの所行ってくるさかい、待ってて〜な」と言い、ラウの宇宙船を出てラムのUFOに向かった。テンがUFO に着くと、弁天、お雪、ランが何やら話をしている。テンは
テン 「ただいま、ラムちゃ〜ん」と言い入って行くと、ランが
ラン 「あら、テンちゃん」と言った。テンは
テン 「あ、ラムちゃんおらんかぁ?」と言いながら弁天とお雪の方へ飛んで行くと、弁天が
弁天 「あ、あぁラムはなぁ・・・」と言いづらそうにしていると、お雪が
お雪 「いい、良く聞いて」と、テンの目をまっすぐ見て
お雪 「ラムはね、今眠っているの。このままでは目覚める事は無いわ」と言った。テンは、お雪の言おうとしてる事が良く分からず
テン 「目が覚めないって、なんでやぁ?」と言った。するとお雪は
お雪 「ラムはね、旦那さんの為に危険を承知で旦那さんの精神にアクセスしたの」と言うと弁天が
弁天 「お、おい!お雪、何も全部説明しなくても・・」と言ったが、お雪は
お雪 「いえ、きちんと言うべきよ。テンにもラムの覚悟を知っておいてもらわないと」と言うと弁天は
弁天 (なるほどな、きちんと説明しておかねぇと後々知った時に、テンは間違いなく諸星を恨んじまうから、ラムが自分の意志でした事だって事を解らせる為か)
と思った。お雪は、一通りの説明をした。するとテンは
テン 「ラ、ラムちゃん、こんなアホの為に」と言いながらラムの横で、ポロポロと涙を流した。そして
テン 「ラムちゃん、起こす方法はあらへんのか?」と言った。それに対してお雪は

Page 2
戻る
Page: 01 02 03 04 05 06 07