うる星やつら regain one's memory エピソード10 (Page 2)
Page: 01 02 03 04 05 06 07 08 09

テン 「おもちゃ見よう思て来たら、なんやラムちゃんの声聞こえたもんやさかい、飛んで来たんや」と言った。するとラムは
ラム 「ありがとうテンちゃん。ダーリンとはぐれて困ってたっちゃ。テンちゃん、ダーリン探してくれるっちゃ?」と言った。テンは
テン 「わい、おもちゃ見にきたんやけどなぁ、ラムちゃんの頼みじゃしゃーないなぁ」と言った。それを聞いてラムは
ラム 「わぁ、テンちゃんありがとだっちゃ。後でチョコレート買ってあげるっちゃね」と言った。するとテンは
テン 「え、ほんまに?ほな、わいは上から探すわぁ」と言って飛んで行った。テンは人混みの上をプカプカと飛びながらあたるを探した。テンは
テン 「ほんま、あのアホは人騒がせやなぁ。どうせ、どこかでまたガールハントでもしとるんちゃうか?」と言いながらあたるを探した。するとテンは、階段の所に腰を掛けているあたるを見つけた。テンはあたるの所に急いで行くと
テン 「おい!アホ!こんな所で何しとんねん」とあたるに声をかけた。するとあたるはテンに気づき
あたる 「何だ、ジャリテンではないか。お前こそこんな所で何をしとるんじゃ」と言った。それを聞いたテンは
テン 「お前、ほんましょうもないやっちゃなぁ。さっきたまたまそこでラムちゃんにおうて、ラムちゃんに頼まれてお前を探しに来たんやないか」と言い、更に
テン 「ラムちゃん、お前の事探しとったで。なのに、呑気にこんな所で座っとるなんて、でも他の女にチョッカイ出して無かっただけましやなぁ」と言った。あたるは
あたる 「うるさい、探しに来たんなら早く連れてけ!」と言った。するとテンは
テン 「なんや!偉そうに」と言いながらもラムが居る方に進んだ。あたるは
あたる (こんな所でジャリテンに会うとは思わなかった。俺の記憶には無い事だ)
と思った。その時、テンが
テン 「ところで、お前ラムちゃんにプレゼントは買ったんか?今日はお互いにプレゼントあげる日なんやろ?」と言った。するとあたるは
あたる 「プレゼント?そんな物は買っとらん」と言った。それを聞いてテンは
テン 「お前、ラムちゃんにプレゼントした事無いやろ。たまには、プレゼントくらいしたらどうなんや」と言ったがあたるは
あたる 「ふん、俺はいちいちプレゼントなんぞ、やらん主義でな」と言った。それを聞いてテンは
テン 「ほんま、どうしょうもないやっちゃなぁ。ラムちゃん、何でお前みたいな奴の事、好きになったんやろ」と言った。あたるはテンの言葉を聞いて
あたる (そう言えば、俺はラムに何もプレゼントした事がないなぁ)と思った。そして、ふと気づいた
あたる (いや、まてよ・・なら俺がラムにプレゼントすれば過去は変わるのでは?)と思った。あたるは、とりあえずラムと合流したら考える事にして、今はラムに会う事だけを考えた。人混みを掻き分けて進むと、少し拓けた所に出た。するとそこには、ラムの姿が会った。ラムはあたるを見つけると
ラム 「ダーリン!」と言って、すぐに飛んで来てあたるに抱きついた。あたるはそれを受け止めた。ラムは、テンの方を見ると
ラム 「テンちゃん!ありがとうだっちゃ」と言った。テンは、照れながら
テン 「いやぁ、ラムちゃんの頼みやし」と言った。あたるは
あたる 「ここに居ると、またはぐれるかも知れんから、一旦外に出よう」と言った。ラムは
ラム 「うん!」と言ってあたると一緒に外に出た。あたるは
あたる 「それにしても、あの混みかたは異常だろう」と言った。ラムも
ラム 「だっちゃよね?あんなの初めてだっちゃ」と言った。あたるは
あたる 「喉が渇いたなぁ、どこかで何か飲むか」と言うと、ラムも
ラム 「そうだっちゃね」と言い、近くの喫茶店に入った。あたるとラムは、喫茶店の中に入りやっと落ち着いた。あたるはコーラを、ラムは紅茶を飲んでいる中、あたるが
あたる 「で、何でお前までここにおる。しかも断りもせずにパフェなぞ食べおって!おい!ジャリテン!」と言った。口の回りに生クリームをつけてテンは
テン 「わいがお前の事探してやったんや、このくらい当然の報酬や」と言った。するとあたるは
あたる 「なにを〜!お前なんぞ居らんでも、俺一人で探せたわい!」と言い、それに対しテンは
テン 「何を言ってんねん。階段の所で途方に暮れとったくせに」と言った。するとラムが
ラム 「まぁ、まぁ、ダーリンもテンちゃんも、その位にするっちゃ」と二人の中に割って入り
ラム 「実際、テンちゃんにダーリン探してもらった訳だし、お陰でこうして一緒にいられるんだから」と言った。あたるは
あたる (確かにジャリテンが来た事で俺はラムに電撃を食らわずに済んだ訳だが、だからと言ってジャリテンごときに礼など死んでも言えん。ここはパフェ食わせて、とっとと帰らせるのが得策か)と思い

Page 1 Page 3
戻る
Page: 01 02 03 04 05 06 07 08 09