うる星やつら regain one's memory エピソード10 (Page 6)
Page: 01 02 03 04 05 06 07 08 09

ラム 「喜んでもらえて、良かったっちゃ♪」と言った。するとあたるは
あたる 「ラム、ちょっと待っててくれ」と言って、押し入れをゴソゴソと何かを探し始めた。それを見てラムは
ラム 「ダーリン、どうしたっちゃ?」と言った。あたるは
あたる 「あった!」と言って、次は部屋を出て洗面所に向かった。あたるは、押し入れで写真を探していたのだ。あたるとラムの写っている写真だ。あたるはポケットから小さな箱を出し、蓋を開けた。中にはあたるが買った二つのペンダントが入っていた。あたるは箱からペンダントを出すと、ロケットを開き写真を丁度いい大きさに切ると、一つにはラムの写真を、もう一つにはあたるの写真を入れて、あたるの写真を入れた方をペンダントが入っていた箱に入れようとしたが、箱の底に小さく折り畳んだ紙が入っているのを見て
あたる 「なんじゃこりゃ」と言って広げてみると、それはペンダントの説明書だった。あたるは
あたる 「危ない危ない、こんなのラムに見つかったら写真入れようとか言って、開けようとするに決まってる」と言って、ラムの写真の入ったペンダントと一緒に上着のポケットに入れ、箱には、あたるの写真の入ったペンダントを入れ、再び自分の部屋に戻るとラムの前に行き
あたる 「ラム」と言い、ペンダントの入った箱をラムに差し出した。するとラムは
ラム 「え?」と大きな目を更に大きくして驚いた。なんの包装もされてない小さな箱をラムは受けとり、開けてみた。中には、あたるの買ったペンダントが入っている。ラムは、そのペンダントを見つめ目に涙を浮かべている。あたるは
あたる 「クリスマスプレゼントだ」と照れくさそうに言った。ラムは
ラム 「・・・・ダーリン・・・ありがとうだっちゃ!!!」と言うと、あたるに勢いよく抱きつき
ラム 「始めてのダーリンからのプレゼントだっちゃ、ウチの一生の宝物だっちゃ!」と言った。あたるは、あまりにラムが勢いよく抱きついて来たので、尻もちをつき
あたる 「おおげさだなぁ」と言った。ラムは、あたるから離れると
ラム 「早速してみるっちゃ」と言ってペンダントを箱から出してみて
ラム 「なんか、変わったデザインだっちゃねぇ」と言った。あたるは
あたる (そりぁ、二つで一つだからな)と思った。ラムは
ラム 「このペンダント、なんか開くみたいだけど、どうやっても開かないっちゃねぇ」と言った。あたるは
あたる 「そう言うデザインなんだろう、いいから早くしてみろよ」と言った。ラムは
ラム 「うん♪」と言ってペンダントを着けようとした時、あたるの足下に何か落ちてるのを見て
ラム 「なんだっちゃ?これ?」と言って手に取った。それは、ラムが貰ったペンダントに良く似ていたが、少しデザインの違うペンダントだった。更にラムは、その近くに落ちていた小さな紙切れを拾った。それを見たあたるは
あたる 「あ!それは!」と言って、ラムの手からペンダントを奪おうとしたが、ラムがサッと手を引いて奪う事が出来なかった。さっき、ラムが抱きついて来て尻もちをついた時にポケットから落ちたのだ。ラムは小さく折り畳まれた紙切れを広げると、それはペンダントの説明書だった。説明書には、ペンダントがペアだと言う事、二つを合わせる事でロケットが開くと言う事が書かれていた。ラムは
ラム 「キャー!これペアのペンダントだっちゃ!やっぱり、これ開くんだっちゃね」と言った。あたるは
あたる 「こら!ラム!よこせ!」と再びラムからペンダントを奪おうとするが、ラムはあたるをスルリとかわし
ラム 「せっかくだから、お互いの写真入れるっちゃ♪」と言った。あたるは
あたる 「おい!やめろ!」と言ったがラムは、二つのペンダントを合わせロケットを開けてしまった。ラムは、ロケットの中を見て驚いたが、すぐに目に涙をいっぱい浮かべて
ラム 「ダーリン・・やっぱり、ウチの事・・・ダーーーーリーーーーン」と言ってあたるに抱きつき
ラム 「ダーリンの意地悪」と言った。あたるは
あたる 「た、たまたま写真が有ったから入れてみただけだ」と言った。ラムは、あたるの顔を見た。あたるは顔を赤くして、そっぽを向いてる。ラムは更に強くあたるを抱き締め
ラム 「ウチは、いつまでもダーリンの隣で笑っているっちゃ」と言った。すると、あたるは
あたる 「ラム、いつも俺の隣で笑っていろって言ったのは、あれは・・」と言うと、ラムは
ラム 「でも、あの時は本当にダーリンにプロポーズされたと思ってびっくりしたっちゃよ。でも、凄く嬉しかったっちゃ」と言った。それを聞いてあたるは
あたる 「ラム、もしも俺がお前にプロポーズするとしたら、あんな曖昧な言い方はせん!はっきり言ってやる」と言った。ラムは
ラム 「うん」と言った。あたるは、ラムを優しく抱き締めた。すると、突然あたるの腕の中からラムが消えた。あたるは慌てて周りを見ると、そこは最初の部屋だった。あたるは帰って来たのだ。

Page 5 Page 7
戻る
Page: 01 02 03 04 05 06 07 08 09