うる星やつら regain one's memory エピソード10 (Page 8)
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お雪 「そうね。タイムリミットは20時間だから、後5時間以内にラムを救わなければならない訳ね」と言った。しのぶが
しのぶ 「あたる君大丈夫かしら?」と言うと、錯乱坊が
錯乱坊 「あやつの人並み外れたパワーは、半端ではない。とくに、金と女に対する執念は恐るべき物がある。ましてや、今回はラムの運命がかかっておるのだ。何がなんでも、やり遂げるであろう」と言った。すると、いつの間に起きたのか面堂が
面堂 「チェリーもたまには、まともな事を言うのだな」と言った。面堂の言葉を聞いて、しのぶが
しのぶ 「あ、面堂さん起きたのね」と言った。面堂は
面堂 「すみません、つい、うとうとしてしまいました」と言った。その時、面堂達の会話を聞いて弁天が
弁天 「ふぁ〜〜〜〜〜っ」とあくびをして目を覚まし
弁天 「諸星は目ぇ覚ましたか?」と言った。すると、お雪が
お雪 「まだみたいね」と言った。それを聞いて弁天は
弁天 「で、後何時間残ってんだ?」と言った。弁天の問いには、しのぶが
しのぶ 「後5時間くらいかしら」と言った。そんなやり取りをしてるうちに他のメンバーも目を覚ました。すると弁天が
弁天 「お、みんな起きたな」と言ってニヤリと笑い、更に
弁天 「よし、残り時間も少ねぇみてぇだし、脱獄の算段でもするか」と言った。それを聞いてランが
ラン 「この鉄格子、結構頑丈そうね」と言った。するとパーマがしのぶの肩を叩き
パーマ 「任せた」と言った。しのぶは
しのぶ 「どう言う意味?」と言ってパーマを見た。パーマは
パーマ 「いやぁ、しのぶなら行けるんじゃないかなぁと思ってさぁ」と言った。するとしのぶは
しのぶ 「何言ってるのよ、私はか弱い女の子なのよ?」と言った。それを聞いてメガネが
メガネ 「か弱い女の子ねぇ」と言うと、しのぶは
しのぶ 「なによーっ」と言った。

 その頃、惑星ルイーザ遥か上空の宙域にラムの父の母船が到着し、今まさに戦闘体制に入ったところだった。ブリッジでは、ラムの父が
ラム父 「ええかぁ!おどれら!敵が攻撃仕掛けて来たら、遠慮はいらん!いてこましたれ!」と言った。そして更に
ラム父 「弁天、はよ連絡くれんか・・」と呟いた。

 一方、弁天達を救いだすチャンスを伺っていたラウは、ついに行動に出た。牢獄周辺の警備を手際良く眠らせると、弁天達の居る牢獄の前に来た。それに気づいた弁天が
弁天 「ん?おめぇ、ラウじゃねぇか!」と言った。すると他のメンバーもラウを見て
お雪 「あら」
ラン 「あら」
しのぶ 「あら」
面堂 「おぉ」
メガネ 「おぉ」
パーマ 「おぉ」
カクガリ 「おぉ」
チビ 「おぉ」
錯乱坊 「不吉じゃ」
 ドガッ!バキッ!ゴンッ!グシャッ!
全員 「お前の存在が不吉じゃー!!」
 錯乱坊は、全員に袋叩きにされた。それを見ていたラウは
ラウ 「・・・・・・・・・」まさに、言葉も無かった。ラウは、ハッと我に返ると
ラウ 「今、鉄格子を開けます!」と言うと、鉄格子の解除スイッチを操作し始めた。少し操作パネルをいじった後、ラウは
ラウ 「ダ、ダメだ・・ドイル様の認証が無いと開かない・・・」と言った。それを聞いて弁天は
弁天 「なら、力づくで壊すしかねぇな」と言った。しかしラウは
ラウ 「この鉄格子を力づくで壊すのは不可能です!」と言った。するとメガネが
メガネ 「俺に考えがある」と言った。それを聞いた弁天は
弁天 「なに?」と言い、お雪は
お雪 「まぁ」と言った。メガネは面堂に
メガネ 「面堂、お前ここに立ってくれ」と言って面堂を鉄格子の前に立たせた。面堂は
面堂 「僕は、ここで何をすれば?」と言った。メガネは、それには答えず
メガネ 「みんな鉄格子から離れて」と言うと、続いてラウに小声で
メガネ 《この牢獄全体の明かりを全て消してくれ》と言った。ラウは
ラウ 《明かりを全部?そんな事したら真っ暗になってしまいますよ?》と言った。メガネは
メガネ 《いいから、やれ!》と言った。少しすると牢獄全体の明かりが消え、完全な闇に包まれた。すると、その瞬間「暗いの恐いよ〜!狭いの恐いよ〜!」と声がした、面堂である。面堂は更に
面堂 「うわぁぁぁぁ!暗いの恐い!!」ガキッ!!!
面堂 「狭いの恐い!!」ゴキッ!!!
面堂 「恐いよ〜〜〜〜〜!!!」ガッシャーーーン!!!と音がして、すかさずメガネが
メガネ 「おい!明かり点けてくれ!!!」と大声で叫んだ。するとすぐに明かりは点き、目の前の光景にみんな驚いた。鉄格子は、グニャリと曲がり扉は破壊されていた。それを見た弁天は
弁天 「地球人は、ホント分かんねぇぜ」と言った。鉄格子が壊れる音と、面堂の叫び声でテンも目を覚まし
テン 「ふぁ〜、どないしたん?」と言って、更に
テン 「騒がしいなぁ」と言った。するとしのぶが
しのぶ 「あら、テンちゃん。起きたのね?」と言った。テンは、しのぶの方を向くと

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