唇がわずかにつぶやいた。それは声と言うより、ただ口を動かしただけで、音はでてない。コースケの口の動きはこう発音しようとしていた。 「目が覚めたら・・・」 そして視界は真っ暗になった。足の痛みも歓声も土の感触も何もかもが消えていった。 「コースケェ!!」 〜続〜