うる星やつら regain one's memory エピソード9 (Page 2)
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因幡 「え?あ、あぁ確かにそうなんですけど・・・でも、絶対に有ってはならない未来なんです!全て、あたるさんにかかってるんです!ラムさんの命が!」と言って自分の言った事に気付き思わず口を押さえた。それを見た不審者あたるは
不審者あたる 「なに?因幡、お前結末を知っているのか?ラムの命ってどう言う事だ!説明しろ!」と因幡の襟首を掴み前後に激しく振った。因幡は苦しそうに
因幡 「う、く、苦しい・・・」と言った。不審者あたるは手を離し、再び因幡に聞いた
不審者あたる 「おい!お前しってるんだろう?結末を!」と聞くと因幡は
因幡 「あ、いや、実はその」と曖昧な返事をした。不審者あたるは
不審者あたる 「知ってるならおしえろ!ラムはどうなるんだ!」と言った。因幡は、不審者あたるの気迫に押されついに話始めた
因幡 「全てを話す訳にはいかないですが、結末だけなら・・・」と言った。不審者あたるは
不審者あたる 「あぁ、わかった」と言うと因幡は
因幡 「僕から聞いたって言わないで下さいね、このまま行くとラムさんは失意の中事故で命を落とす事になります」と言った。それを聞いた不審者あたるは愕然として
不審者あたる 「ラ、ラムが・・そんな・・・」と言った。不審者あたるの頭の中を、この世界に来てからのラムの姿がよぎった。あたるの誕生日にあんなにはしゃいでたのに、あたるに食事に誘われてあんなに喜んでたのに、そのラムが命を落とす事になるなんて不審者あたるには、どうしても信じられなかった、いや信じたくなかった。不審者あたるは因幡に聞いた
不審者あたる 「なんで、そんな事に!俺が原因なのか?」あたるの問いに因幡は
因幡 「そ、それは答えられません。これ以上の事は絶対に言えないんです。もし、それをあたるさんが知ってしまったら予備知識が有ると認識されて、強制的にこの世界から退去させられて、試練は失敗になります」と言った。不審者あたるは
不審者あたる 「そうか・・・そんな未来!俺は認めん!俺がぶち壊してやる!!」と言った。すると因幡は
因幡 「そうです!あたるさんならきっと出来ますよ!僕は、これ以上ここには居られないので帰りますが、あたるさんの事を信じてますから」と言うと、空間の歪みに姿を消した。残された不審者あたるは路地裏から、あたるの会社のビルを監視しながら思った
不審者あたる (そう言えばさっきしのぶと結婚式らしき話をしていたが、それが原因なのか?だとすると、俺が誰と結婚するのか調べねば。だが、どうやって?)
そんな事を考えながら刑事ドラマさながらに張り込みを続けた。
 時間は既に5時を回ったが、まだあたるが出てくる気配は無い。不審者あたるも、8時間の張り込みはさすがにこたえたらしく、疲れが見え始めた。と、その時あたるがビルから出て来た。不審者あたるは
不審者あたる 「来た!」と言うと急いであたるの後を追いかけた。なんとか見失わずに済んだものの、また電車に乗るのかと思うと気が重くなってきた。
 不審者あたるは、周りの視線を一点に受けながらなんとか友引町の駅までついた。あたるは真っ直ぐ家に向かっている様だ、きっと家ではラムがいつも通りにあたるの帰りを待っているのだろう。あたるは家に着き玄関を開けるといつもの様に
あたる 「ただいまー」と言って家の中に入って行った。不審者あたるは急いで木に登るとあたるの部屋を覗いた。やはりラムはあたるの帰りを待っていた様でドアの所であたるが入ってくるのを待っていた。不審者あたるは、そんなラムの姿を見ているとこの未来でラムの身に起こる事がどうしても信じられなかった。
不審者あたる 「因幡は、ラムが失意の中事故で命を落とすって言ってたが・・・失意の中って事は俺とラムの間で何か起こるんだよな?とてもそんな風には見えんが・・ただ、朝のしのぶとの会話で言ってた式場がどうとかってのが気にかかるな」と言った。不審者あたるはさっきから部屋を見ているが、帰って来たはずのあたるがまだ部屋に入って来ない。ラムも、ちょっと首をかしげて手を後ろに回してモジモジしている。不審者あたるは
不審者あたる 「おかしいなぁ、まだ上がって来ないなんて」と言った。それから少しして部屋のドアが開きあたるが入って来た。するとラムはすぐに
ラム 「ダーリン、おかえり〜♪お疲れ様だっちゃ」と言って、ニッコリと微笑んだ。あたるは
あたる 「あぁ、ただいま」と言った。ラムが
ラム 「ダーリン、すぐ上がって来なかったけど」と言うと、あたるは
あたる 「あぁ、ちょっと電話してたんだよ」と言った。するとラムは
ラム 「あ、そうだったっちゃ。ウチはてっきりまた出掛けたのかと思って少し心配だったっちゃ」と言った。あたるは
あたる 「今日は出掛けないけど」と言った。ラムは
ラム 「良かったっちゃ♪」と喜んであたるの腕に抱きついた。しかし、思い出した様に

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